クラウドを活用した医療のデジタル化と情報共有を目指し、協業を開始医療機器ニュース

シーメンスヘルスケアとアルムは、医療におけるデジタル化と情報共有を推進するために協業を開始した。シーメンスヘルスケアは医療機関に対し、アルムの汎用画像診断装置用プログラム「Join」の導入サポートを展開する。

» 2018年08月20日 15時00分 公開
[MONOist]

 シーメンスヘルスケアとアルムは2018年7月30日、医療におけるデジタル化と情報共有を推進するため、協業を開始したと発表した。

 協業の一環としてシーメンスヘルスケアは、全国の医療機関に対し、アルムの汎用画像診断装置用プログラム「Join」の導入サポートを展開する。シーメンスヘルスケアのクラウドサービス「teamplay」とJoinは、どちらもクラウドで医療情報の活用や共有を目的とし、親和性が高いためだ。

 teamplayは、被ばく線量の管理や装置の稼働率の把握などができる医療機関向けクラウドサービス。従来はモダリティを中心に、医療機器からのデータを収集、蓄積、分析、報告し、迅速な意思決定をサポートできるよう加工する機能が主に使われてきた。今後は、医療におけるデジタルエコシステムの発展を視野に入れた多機能プラットフォームへの進化を目指す。

 Joinは、医療関係者が医用画像の共有を行いながらチャット形式でコミュニケーションができるクローズドな環境を提供するアプリケーションだ。医療機器の認証を取得し、保険収載されたプログラム医療機器で、夜間休日などに院外にいる医師へのコンサルテーションツールなどとして国内約150の医療機関で使われている。

photo 左:アルムの「Join」、右:システム概要図(クリックで拡大) 出典:シーメンスヘルスケア
photo シーメンスヘルスケアの目指すデジタルエコシステム(クリックで拡大) 出典:シーメンスヘルスケア

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