キヤノンは、多様なヘルスケアIT製品を「Abierto」ブランドに統合した。AI技術と専門性を融合させ、医療現場の業務効率化と臨床的価値の向上を両立するソリューションを展開する方針だ。
キヤノンは2026年4月14日、ヘルスケアIT製品を「Abierto(アビエルト)」ブランドに統合したと発表した。PACS(医用画像情報システム)、RIS(画像診断部門情報システム)、RIS RT(放射線治療部門情報システム)でブランド展開してきた「Rapideye(ラピッドアイ)」も名称を変更し、Abiertoに統合する。
医療現場では、診療の高度化に伴い業務が複雑化しており、業務の効率化や情報の活用が求められている。キヤノンは、単なるITシステムの提供にとどまらず、診療プロセス全体を支援するシステムソリューションとして同ブランドを展開する。画像診断領域などで培った技術力にAI(人工知能)テクノロジーを融合し、医療の意思決定に寄り添う「クリニカルデシジョンパートナー」を目指す。
具体的には、AIによる解析で診断精度の向上をサポートし、患者のQOL(生活の質)向上に寄与する「Clinical Value(臨床的価値)」の提供を掲げている。加えて、診療部門や業務部門ごとに分断されがちな情報を連携させることで、業務プロセスを最適化する「Operational Value(運用上の価値)」の向上を支援する。
なお、同システムに用いられるAI技術は設計段階で使用されており、システム自体に自己学習機能は有していない。同社は、医療従事者に必要な情報と機能を適切な形で届けることで、診療の質と業務効率の双方を向上させるIT環境の構築を推進する。
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