AIで微細デバイスを鮮明に、低被ばく低造影剤の新型X線透視装置医療機器ニュース

シーメンスヘルスケアは、AIを活用した画像処理技術「OPTIQ AI」を搭載し、高画質かつ低被ばくでの血管内治療を支援するX線透視・撮影装置「ARTIS pheno.vision」を発売した。微細化が進む治療デバイスを明瞭に描出し、良好な視認性を確保する。

» 2026年04月28日 15時00分 公開
[MONOist]

 シーメンスヘルスケアは2026年4月8日、AI(人工知能)を活用した画像処理技術を搭載したX線透視・撮影装置「ARTIS pheno.vision(アーティス・フィノ・ビジョン)」を販売開始した。低侵襲な血管内治療の普及により、微細化が進む治療デバイスを明瞭に描出し、良好な視認性を確保する。

キャプション X線透視撮影装置「ARTIS pheno.vision」の外観[クリックで拡大] 出所:シーメンスヘルスケア

 ARTIS pheno.visionは、ハイブリッド手術室向けのX線透視、撮影装置「ARTIS pheno」に、AI画像処理技術の「OPTIQ AI」を搭載したモデルだ。画像生成プロセスにおいてノイズを大幅に抑制し、高精細かつ高コントラストな画像を可能にした。

キャプション AIを用いた画像処理技術「OPTIQ AI」の有無別画像[クリックで拡大] 出所:シーメンスヘルスケア

 コントラストノイズ比(CNR)に基づく画像処理により、患者の体格差やCアームの角度、システム条件などに左右されず、安定した画像を提供できる。AIを活用した高度なアルゴリズムは、信号強度を維持したまま量子ノイズや電子ノイズをリアルタイムで除去する。X線散乱などのノイズが抑制されるため、微細な血管や細径化が進むカテーテル、ガイドワイヤなどをクリアに描出可能だ。

 この描出性能により、診断参考レベル(DRLs)を大きく下回る低線量での検査や治療が可能となる。コントラスト分解能が向上したことで、造影剤の使用量を低減し、患者の身体的負担を低減する。同技術は心臓領域だけでなく、腹部や末梢血管など幅広い部位の血管撮影に対応する。

 操作面では、テーブルサイドで直感的に操作できるタブレット型コンソール「ARTIS Touch UI」を搭載した。ライブ画像やシステム情報の表示、血管距離計測や定量解析、3D画像操作をシームレスに実施。複雑なインターベンションのワークフローを効率化し、安全で質の高い医療提供をサポートする。

キャプション 操作イメージ[クリックで拡大] 出所:シーメンスヘルスケア

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