京都大学らは、より生活環境に近い状態での持続的な脳波測定への応用が期待できるウェアラブル脳波計「ポリメイト Go」を共同開発し、医療機器認証を取得した。小型電極から脳波信号を取得し、本体で増幅、デジタル化した上で記録、解析する。
京都大学は2026年5月19日、神戸大学、ミユキ技研と共同で、より生活環境に近い状態での持続的な脳波測定への応用が期待できるウェアラブル脳波計「ポリメイト Go」を共同開発したと発表した。医療機器として正式に認証され、同年4月1日から保険適用の対象となった。
ポリメイト Goは、被検者に装着した小型電極から脳波信号を取得し、本体で増幅、デジタル化した上で記録、解析する。最大9チャンネルの脳波に加え、呼吸や筋電図、眼球運動、心電図など生体信号の同時記録にも対応する。
小型電極には、体動や環境ノイズの影響を受けにくいアクティブアンプの技術を用いており、小型かつ軽量化を可能とした。本体内蔵メモリへの記録や無線通信を介した汎用コンピュータとの接続にも対応している。電池駆動による長時間連続測定が可能で、終夜計測を想定している。
また、終夜計測のための専用装具も同時に開発した。就寝中の体動を考慮しつつ、被検者の負担を抑えて電極を安定的に保持できる構造を設計している。この装具と脳波計を組み合わせることで、自宅などの生活環境でも、てんかんの診断や治療方針決定に必要な脳波を継続的に取得できる。
なお、ポリメイト Goは、医師の管理下で臨床使用されることを前提に設計されている。今後は、在宅環境での応用や、てんかんの診断以外にせん妄など夜間に生じる意識変容の診断への応用が期待される。
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