グロービズは人の歩行動作にリアルタイムで追従し、下半身の動きをサポートする韓国発のウェアラブルロボット「WIM S」の体験会を開催し、同ロボットの機能やユースケースについて説明した。
グロービズは2026年4月21日、東京都内で人の歩行動作にリアルタイムで追従し、下半身の動きをサポートする韓国発のウェアラブルロボット「WIM S」の体験会を開催し、同ロボットの機能や日本でのユースケースについて説明した。
WIM Sは韓国サムスン電子のロボット開発チーム出身者らが独立創業したWIRoboticsが開発したウェアラブルロボットである。現在7カ国で製品を展開し、2026年1月からはグロービズが販売代理店となり、日本国内で販売を始めた。販売価格(税込み)は39万6000円だ。
同製品に使用しているAI(人工知能)はユーザーの動きに応じて最適な出力動作/制御を行うフィジカルAIとして設計しており、継続的に使用することで装着者の筋力の維持/向上にも寄与する。同製品の重量は約1.6kgと業界でも最軽量級かつコンパクトな設計となっており、日常動作レベルでの装着/運用を前提としている。
グロービズ 代表取締役のジョンヒョク氏は「われわれは商社として食品/飼料原料の輸入販売を中心にビジネスを展開してきた。2025年末に新たにウェルネス事業を立ち上げて、日本に歩行革命を起こすという意気込みを持ってWIM Sの展開を進めている」と語る。
腰部に装着するメインデバイス部分にモーターやセンサーが内蔵されており、歩行スピードや足の上がる角度といった装着者の動きをAIが分析/学習する。これにより、装着者に合った歩行支援の実現が可能となる。
WIM Sには「エアモード」「ケアモード」「ハイキングモード」「アクアモード」の合計4つの運動モードが存在している。充電時間は約2時間で、連続使用時間はエア/ハイキング/ケアモードで2時間、アクアモードは無制限としている。ジョンヒョク氏は「WIM Sのケアモードは腰が少ししか上がらない人や歩幅が狭い人をアシストし、高齢化社会を迎えている日本に非常に合致している」と強調する。
エアモードは、歩行を補助するWIM Sの中核となるモードだ。下肢の筋肉の力をバランスよく支援することで装着者の歩幅を広げ、歩行能力を改善する。ケアモードは、歩行速度が時速2.5km(秒速0.7m)以下、もしくは歩幅38cm以下の歩行が弱い人に特化したモードであり、精密な歩行分析技術によって関節の可動範囲を広げて装着者の歩幅を広くする。
ハイキングモードは、装着者の歩行パターンを収集して生成したアルゴリズムにより、地形に応じて特化したモードを提供する。アクアモードは水中を歩くような軽い抵抗感を実現し、下肢の筋力を強化できる。
WIM Sの使用例としては、脊髄損傷による身体まひが存在し、日常的に松葉つえを使用している人や加齢とともに歩幅が狭くなった人、脳梗塞の後遺症で歩行障害がある人などと多岐にわたっているという。グロービズ マーケティングチーム長のジョンハユン氏は「WIM Sは歩行支援目的として健康な人や高齢者で歩行関連の疾患が存在する人でも使用でき、市場でもかなり珍しい製品だといえる。日本でもさまざまな体験会を実施し、好評の声をいただいている」と語る。
日本でのWIM Sの初期展開目標については500台としている。また、今後の新機能として「施設用トレーナーモード」や「片麻痺患者用バランスモード」を搭載予定である。ジョンヒョク氏は「脳梗塞などは片方の足だけまひが発生し、不自由になるというケースが多い。片麻痺患者用バランスモードはこの問題を解決できる」と述べている。
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