ファイバーレーザー加工機向けのレーザーソーティングローダーFAニュース

村田機械は、レーザーソーティングローダー「FG3015TL」を発売した。バラシ、仕分け、搬出の単純作業を自動化することで、ファイバーレーザー加工機やファイバーレーザー複合加工機の生産性を高めることができる。

» 2018年07月19日 07時00分 公開
[MONOist]

 村田機械は2018年6月25日、ファイバーレーザー加工機専用のレーザーソーティングローダー「FG3015TL」を発売した。バラシ、仕分け、搬出の単純作業を自動化することで、同社のファイバーレーザー加工機「LS」シリーズ、ファイバーレーザー複合加工機「LS3015HL」の生産性を高めることができる。

 生産現場では、ファイバーレーザー加工機の導入が進んでいるが、ワーク搬入出時の製品取り外しにおける裏キズなどが問題になっている。例えば、作業者が加工で使う剣山パレット(加工パレット)上で行うバラシ作業は、製品を自動搬出すると、剣山上では安定した搬出が困難となる。また、ローダーで先に製品を搬出した場合、切断幅が細いファイバーレーザーで加工した製品は、母材に引っ掛かりやすいなどの課題があった。

 FG3015TLは、板取りした製品を下方から全面吸着した後、最初にスケルトンを取り外すことで、これらの課題に対応。スケルトンに振動を加えながら持ち上げ、ワークの引っ掛かりを抑えたスムーズな取り外しを可能にした。さらに、剣山パレットにフォークユニットを挿入し、常に製品を水平に安定させて確実にピックアップできる。

 製品パレット上には、ピッキングした製品がネスティングされた状態で集積されるため、仕分け時の製品裏キズも解消する。対応する板厚は0.5〜6.35mmで、搬送可能サイズは914×914mm〜1525×3050mm、搬出可能製品サイズは100×250mm〜1525×3050mm。最大積載重量は2トンとなっている。

photo レーザーソーティングローダー「FG3015TL」のイメージ 出典:村田機械

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