年収1000万円以上のミドル層、転職理由の1位は「自分の能力を試したい」キャリアニュース

転職サイト「ミドルの転職」が「転職の理由・きっかけ」についてのアンケート調査結果を発表した。転職理由のトップは、全体では「会社の考え・風土が合わない」、年収1000万円以上の回答者では「自分の能力を試したいから」だった。

» 2018年03月29日 09時00分 公開
[MONOist]

 エン・ジャパンが運営するミドル層向けの転職サイト「ミドルの転職」は、2018年3月23日、「転職の理由・きっかけ」についてのアンケート調査結果を発表した。

 同調査は、同サイトを利用する35歳以上のユーザーを対象とし、そのうち3407人から有効回答を得た(内訳は年収1000万円以上が13.5%、年収1000万円未満が86.5%)。

 はじめに、転職を考えたきっかけや理由を尋ねたところ、全体では「会社の考え・風土が合わない」(32%)が最も多かった。続いて「会社の将来に不安がある」(28%)、「職場の人間関係がよくない、上司や同僚と合わない」(25%)という結果だった。

photo (クリックで拡大) 出典:ミドルの転職

転職でかなえたいのは「経験・能力が生かせるポジションへの転職」

 年収で見ると、年収1000万円以上のユーザーでは、「自分の能力を試したいから」(29%)が1位。この項目は年収1000万円未満では5位(21%)だった。年収で特に差が開いた項目は、「給与に不満がある」(年収1000万円以上:8%、1000万円未満:26%)、「待遇・福利厚生に不満がある」(同8%、20%)、「勤務時間・休日休暇に不満がある」(同5%、15%)だった。

 20代の時と比較して転職理由に変化を感じるかという問いに対しては、全体の60%が「感じる」と回答。これは年収別に見ても、大きな違いはなかった。なお、この質問については「家族のことも考慮して転職先を検討する必要がある」というコメントが多く寄せられている。

photo 出典:ミドルの転職

 次に「転職で実現したいことは何ですか」と尋ねた。その結果、「経験・能力が生かせるポジションへの転職」(65%)が最も多かった。次いで「給与・待遇のアップ」(45%)、「やりたい仕事ができる環境での就業」(42%)だった。

 年収によって特に差が開いた項目は、「経験・能力が活かせるポジションへの転職」(年収1000万円以上:77%、1000万円未満:63%)、「給与・待遇のアップ」(同26%、48%)、「安定的・長期的な就業の確保」(同24%、39%)、「勤務時間・休日など勤務条件の改善」(同11%、28%)だった。

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 転職を考える上で不安に感じることは、最多の55%が「年齢について」と回答。2位は「これまでの経験・スキルが通用するのか」(51%)、3位は「自分の希望する求人の有無」(40%)となっている。

 この質問で年収別の差が見られたのは「年齢について」(年収1000万円以上:45%、1000万円未満:57%)、「これまでの経験・スキルが通用するのか」(同39%、52%)、「自分の市場価値(アピールできることがない)」(同24%、35%)の3項目だった。

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