オムロン ソーシアルソリューションズは、「リテールテックJAPAN 2018」において、レジ待ちなしでマイペースな買い物ができるソリューション「無人ショッピングナビ」を提案した。
オムロン ソーシアルソリューションズは、「リテールテックJAPAN 2018」(2018年3月5〜9日、東京ビッグサイト)において、レジ待ちなしでマイペースな買い物ができるソリューション「無人ショッピングナビ」を提案した。
無人ショッピングナビは、同社が提案する扉のないリング型セキュリティゲート「PROLO RING」とスマートフォン、ショッピングカートに備え付けたタブレット端末から構成されている。
顧客は、自身が持つスマートフォンに店舗が提供するアプリを組み込んでおけば、セキュリティゲートにスマートフォンをかざすだけで入場できる。このときの顧客の認証はNFC、QRコード、Bluetoothのいずれかを利用可能だ。
セキュリティゲートで認証を受けた後は、スマートフォンのアプリに表示されるQRコードをショッピングカートのタブレット端末に読み込ませる。これによって、タブレット端末のPOSレジ機能が起動するとともに、その顧客向けの商品提案(レコメンド)なども行う。顧客は、購入する商品のバーコードをタブレット端末で読み取っていき、店舗から出る前にタブレット端末の支払い用のQRコード表示ボタンを押して、スマートフォンのアプリで読み込めば、ひも付けされているクレジットカードや電子マネーによって清算できる。清算が終われば、セキュリティゲートから店舗の外に出られるようになる。
最大の特徴は、生体認証やRFID、画像認識といった次世代技術を使わずに、今ある技術で構成している点だ。「会員制のスーパーなどでは、クレジットカードや、スマートフォンアプリをそろえていることも多い。それらと当社のソリューションを組み合わせれば、レジレスが可能になる」(同社の説明員)という。
また、扉のないセキュリティゲートを提案する理由については「扉があるとデザインが制約されてしまう上に、来店顧客にネガティブなイメージを与える問題もある。セキュリティ面での課題がないわけではないが、いきなり無人店舗が当たり前になるわけではないので、店舗にいるスタッフが対応する形が現実的ではないか」(同説明員)としている。
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