リコーは、「リテールテック2017」において、デジタルサイネージの表示と連動した芳香(香り)を出す「香りサイネージ」を参考出展した。今後テスト導入を進めながら、正式な商品化を図りたい考え。
リコーは、「リテールテック2017」(2017年3月7〜10日、東京ビッグサイト)において、デジタルサイネージの表示と連動した芳香(香り)を出す「香りサイネージ」を参考出展した。今後テスト導入を進めながら、正式な商品化を図りたい考え。
同社のクラウド型サイネージコンテンツ配信サービス「RICOH Digital Signage」は多くの流通サービス業の顧客に導入されている。そこで「視覚と聴覚に訴えるデジタルサイネージの次に来るもの」(同社の説明員)として、嗅覚に訴える香りによる販促効果を狙った香りサイネージを開発した。
展示では、手作りクッキー店のデジタルサイネージから焼き立てのクッキーの香りを体感できるデモを行った。
芳香を変えたい場合には、芳香器にセットするカートリッジを付け替えるだけで済む。また、人間に香りを感じさせる芳香の出し方には、気体を使う気体芳香と液体を使う液体芳香があるが、香りサイネージでは気体芳香を採用。このため「デジタルサイネージからの香りが周辺に染みつくなどの問題はない」(同説明員)という。
標準の香りとして常時100種類前後を用意。クッキーのような菓子や食品、飲料の他、花、果物、ハーブ、植物、石けんなどがある。
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