大型油圧サーボ式射出成形機の組み立て工場を米国で拡張:工場ニュース
宇部興産機械は、子会社の米UBE Machineryが射出成形機の組み立て工場の拡張を決定したと発表した。米国での日系大型射出成形機メーカーのトップブランドとしての地位の確立を目指す。
宇部興産機械は2018年1月25日、子会社の米UBE Machinery(ミシガン州アナーバー市)が射出成形機の組み立て工場の拡張を決定したと発表した。これにより、米国での日系大型射出成形機メーカーのトップブランドとしての地位の確立を目指す。着工は2018年1月で、同年9月の完成を予定している。
UBE Machineryは1992年に設立。成形機の製造、組み立て、営業、サービスおよびメンテナンスを行っている。2017年1月にU-MHIプラテックと射出成形機部門の北米事業を統合した。
このたび、組み立て工場を拡張し大型機の年間生産台数を倍増することで、米国系顧客を中心とした自動車部品向けの省スペースタイプの大型油圧サーボ式射出成形機の需要に対応する。
併せて、効率的な生産体制を行い、制御装置や油圧部品など設備の老朽化した機器を高効率な機構を取り込んだ機器に刷新して再納入するリビルド事業も強化する。
UBE Machinery 出典:宇部興産機械
- 実は穴場!? 製造業が米国に工場を設置すべき8つの理由とは
長年生産管理を追求してきた筆者が、海外展開における「工場立地」の基準について解説する本連載。3回目となる今回は、製造業回帰の動きが目立つ米国の現状と可能性について解説する。
- トランプ政権誕生で製造業が考えるべきポイントは「米国生産」
2016年11月8日の米国大統領選挙の結果により、ドナルド・トランプ氏が次期米国大統領となることが決まった。過激な発言を繰り返してきたトランプ氏だが、製造業への影響には何があるだろうか。最大の焦点は「米国での生産」をどう考えるかに左右される。
- スマートファクトリーはエッジリッチが鮮明化、カギは「意味あるデータ」
2017年はスマートファクトリー化への取り組みが大きく加速し、実導入レベルでの動きが大きく広がった1年となった。現実的な運用と成果を考えた際にあらためて注目されたのが「エッジリッチ」「エッジヘビー」の重要性である。2018年はAIを含めたエッジ領域の強化がさらに進む見込みだ。
- スマートファクトリーがいよいよ現実解へ、期待される「見える化」の先
ドイツのインダストリー4.0がきっかけとなり関心が高まった、IoTを活用したスマートファクトリー化への動きだが、2017年は現実的成果が期待される1年となりそうだ。既に多くの実証成果が発表されているが、2017年は、実導入ベースでの成功事例が生まれることが期待される。
- 工作機械も4.0へ、シェフラーとDMG森精機が描く「マシンツール4.0」
ドイツのインダストリー4.0が大きな注目を集める中、工作機械にもIoTを積極的に活用する動きが出てきている。軸受部品を展開するシェフラーと、工作機械メーカーのDMG森精機は工作機械のインダストリー4.0対応を目指す「マシンツール4.0」プロジェクトを推進している。
- アップルVSサムスン訴訟を終わらせた日本の工作機械の力
知財専門家がアップルとサムスン電子のスマートフォンに関する知財訴訟の内容を振り返り「争う根幹に何があったのか」を探る本連載。最終回となる今回は、最終的な訴訟取り下げの遠因となった「新興国への技術移転」の問題と「なぜ米国で訴訟取り下げを行わなかったのか」という点について解説します。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.