自動車グローバル販売トップはVW、14万台差の2位はルノー日産三菱アライアンス製造マネジメントニュース

自動車メーカー各社の2017年1〜12月のグローバル販売台数が出そろった。トップに立ったのはVolkswagen(VW)グループで、前年比4.3%増の1074.1万台だった。

» 2018年02月01日 06時00分 公開
[齊藤由希MONOist]

 自動車メーカー各社の2017年1〜12月のグローバル販売台数が出そろった。トップに立ったのはVolkswagen(VW)グループで、前年比4.3%増の1074.1万台だった。ルノー・日産・三菱自動車アライアンスが2位につけて同6.5%増の1060.8万台、トヨタ自動車グループは同2.1%増の1038.6万台で3位となった。

 VWグループのグローバル販売台数は、VWの乗用車ブランドが前年比4.2%増の623万台だった。アウディが同0.6%増の187万台、シュコダが同6.6%増の120万台、セアトは同14.6%増の46万台、ポルシェが同3.6%増の24万台となった。

 地域別のVWグループの販売台数は、北米向けが同4.0%増の97万台、南米向けが同23.7%増の42万台とプラスだった。欧州向けは同3.3%増の430万台と増加したが、ドイツ国内では同0.4%減の129万台となった。反対に中東欧向けは同13.2%増の65万台だった。中国は同5.1%増の398万台と台数が拡大した。

 ルノーは前年比8.5%増の376万台、ルノーとダチアの両ブランドで過去最高の販売記録を達成した。日産自動車は前年比4.6%増の581万台だった。地域別では米国で同1.9%、中国で同12.2%増と販売を伸ばした。インフィニティブランドは同7%増の24万台だった。

 三菱自動車のグローバル販売台数は前年比10%増の103万台とプラスだった。中国では「アウトランダー」の需要が好調で同56%増の12万台、ASEANでは「エクスパンダー」の発売により同17%増の24万台に増やした。

 アライアンス全体の電気自動車(EV)のグローバル販売台数は同11%増の9.1万台だった。2017年に発表した「リーフ」はグローバルで4万台以上を受注し、日本で1.3万台、米国でも1.3万台、欧州で1.2万台を獲得している。ルノーブランドでもEVの販売台数を伸ばし「ゾエ」は前年比44%増のプラスだった。また、2017年には商用車タイプのEV「マスターZ.E.」を発表し、ゼロエミッション商用車のラインアップを拡充した。

 トヨタ自動車は前年比1.7%増の938万台、ダイハツ工業は同4.7%増の81万台だった。

上位3グループの販売台数
世界販売(万台) 前年比増減率(%)
VW 1074.1 4.3
(VW乗用車) 623.0 4.2
(アウディ) 187.8 0.6
(シュコダ) 120.1 6.6
(セアト) 46.8 14.6
(ポルシェ) 24.6 3.6
ルノー日産 1060.8 6.5
(ルノー) 376.2 8.5
(日産) 581.6 4.6
(三菱) 103.0 10.0
トヨタ 1038.6 2.1
(トヨタ) 938.4 1.7
(ダイハツ) 81.7 4.7

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