多様な加工形態のニーズに対応するマシニングセンタ用ねじ切り工具FAニュース

タンガロイは、マシニングセンタ用ねじ切り工具「Solid Thread」を発売した。タップ加工で問題だった呼び径ごとの工具交換や大きな切削動力、工具折損時のワーク不良の発生などを解消した。

» 2018年01月10日 07時00分 公開
[MONOist]

 タンガロイは2017年11月27日、マシニングセンタ用ねじ切り工具「Solid Thread」を発売した。合計271形番で、価格は「MTECZ1010D211.5ISO」が5万3670円、「MTECB0606C121.0ISO」が3万1820円、「MTECQ1212D381.0ISO」が5万1740円(いずれも税別)など。

 Solid Threadは、ISOメートルやユニファイなど多様なねじ種に対応する。従来使われてきたタップは、呼び径ごとに工具をそろえる必要があり、また、切削動力が大きい、工具折損時にワークを不良にする危険性があるなどの問題があった。

 Solid Threadは、同一ピッチであれば異なる呼び径のねじ加工を1本の工具で加工できる。タップより切削動力が小さいため、小型のマシニングセンタでもねじ加工が可能となる。さらに、切りくずが細かく分断されるため、切りくずトラブルを防ぎ、工具折損時にもワークを不良にすることなく工具交換が可能だ。

 対応可能なねじ種は、ISOメートルねじ(M1〜)、ユニファイねじ(0-80UNF〜)、管用平行ねじ、BSPTねじ(管用テーパ)、NPT、NPTF、UNJ、MJなど。また、内部給油仕様や、高硬度材加工用、短刃長仕様、工具を長く突き出し可能な仕様、汎用仕様など、多様な加工形態のニーズに応える合計271型番をそろえる。

photo マシニングセンタ用ねじ切り工具「Solid Thread」(クリックで拡大) 出典:タンガロイ

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