「ミドルの転職」が「年収1000万円以上の転職」についての調査結果を発表。調査対象の37%が、昨年よりも年収1000万円以上の求人が「増えている」と回答した。既存事業の拡大を目指す企業が、マネジメント職や専門家を求めているようだ。
エン・ジャパンが運営するミドル層向けの転職サイト「ミドルの転職」は、2017年12月12日に「年収1000万円以上の転職」についてのアンケート調査結果を発表した。
調査対象は同サイトを利用している転職コンサルタント。そのうち126人から有効回答を得た。昨年と比較して、年収1000万円以上の求人が増えているかと尋ねたところ、「増えている」と37%が回答した。2016年と比べて、11ポイント増加している。
次に、年収1000万円以上の求人トレンドについて尋ねた。企業の特徴は「外資系企業」(65%)が最も多かった。次が「大手企業」(43%)、「ベンチャー企業」(31%)だった。
役職の特徴は「本部長・事業部長クラス」が72%を占めトップ。続いて「部長・次長クラス」(58%)、「経営者・役員クラス」(40%)となった。
年収1000万円以上の求人募集をすることが多い企業の「職種」は「経営企画・事業企画」(64%)が最も多かった。2位は「経営者・COO・経営幹部」(55%)、3位が「営業系」「コンサルタント系」(同率19%)だった。
次に、年収1000万円以上の求人募集をする背景を尋ねたところ、「既存事業の拡大を目指したマネジメントポジションの募集」(64%)が1位となった。2位は「既存事業の拡大を目指したスペシャリストの募集」(44%)、3位は「急成長企業における経営・役員層の強化」(33%)だった。
年収1000万円以上の求人で採用される求職者に共通する仕事の能力としては、「問題意識に基づき、課題や目標を設定する能力」が最も多く、58%を占めた。続いて「立場や価値観の違う社内外の関係者同士を調整し、まとめる能力」(42%)、「自分の見解やビジョンを周囲に伝え、動かす能力」(39%)が挙がった。
最後に「年収1000万円以上のポジションの求人は、今後増えていくと思いますか」と尋ねた。その結果、「増えていく」と60%が回答。理由には「新規事業に取り組む企業が増えるため」「高待遇でないと採用ができないため」などのコメントが寄せられた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.