VR/ARが描くモノづくりのミライ 特集
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» 2017年11月10日 10時00分 公開

デジタルとフィジカルの深い断絶をつなぐAR、空間認識技術でマーカー不要にVRニュース(2/2 ページ)

[朴尚洙,MONOist]
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AR活用の機会はバリューチェーンの全てのプロセスに

 事例を紹介する中で興味深かったのが、ThingWorxユーザーに、バリューチェーンの各プロセスにおけるAR活用の機会を聞いたアンケートの結果だ。PTCは、製造運用やサービスに集中するかと想定していたが、全てのプロセスで偏りなくAR活用の機会を感じているという回答だった。

AR活用の機会を聞いたアンケート結果 AR活用の機会を聞いたアンケート結果。全てのプロセスで偏りなくAR活用の機会を感じているという回答だった(クリックで拡大) 出典:PTCジャパン

 またAR表示の技術が大幅に進化していることも説明した。2016年までは、AR表示のためのマーカーが必須だった。しかし現在は、マーカーの他に、空間認識(Spatial Tracking)、3D CADデータからの形状認識(CAD Tracking)が可能になっているという。「動かないモノにARを表示する場合、空間認識や3D CADデータからの形状認識は有効だ」(ヘプルマン氏)。

空間認識によるAR表示の事例 空間認識によるAR表示の事例。パイプの上に流量などがグラフィカルに表示されている。動かないモノへの表示では、空間認識技術が有効だという(クリックで拡大)

 ヘプルマン氏は、デジタルとフィジカルの世界を融合する上で、フィジカルからデジタルへの流れはIoTが、デジタルからフィジカルへの流れはARが担うと説明。その上で「これまでThingWorxのことをIoTプラットフォームと呼んできたが、ARもカバーするようになったThingWorxにとってIoTはその一部でしかない。今後は『インダストリアルイノベーションプラットフォーム』として訴求していきたい」と述べている。

フィジカルとデジタルの世界はIoTとARでつながる フィジカルとデジタルの世界はIoTとARでつながる(クリックで拡大) 出典:PTCジャパン

 なお、今回の会見の内容は、経済学者マイケル・E・ポーター(Michael E. Porter)氏とヘプルマン氏の共著論文の第3弾「A Manager's Guide to Augmented Reality」に基づくものだ。英語版は2017年11月に公開されているが、同年12月には日本語版が発行される予定である。

論文の最初のページは見開きになっている 論文の最初のページは見開きになっており、スマートフォンアプリを介して見ると、紙飛行機を作るARの生産ラインが出てくる(クリックで拡大) 出典:PTCジャパン

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