転職後のギャップ低減には「風土・社風」の情報獲得が有効キャリアニュース

求人サイト「ミドルの転職」が「転職後のギャップを避ける方法」についての調査結果を発表。ギャップを感じる原因として、59%が「入社前の情報収集不足」を挙げた。また、ギャップを避けるには「風土・社風」の情報獲得が有効と70%が回答した。

» 2017年09月27日 12時00分 公開
[MONOist]

 エン・ジャパンが運営するミドル層専用の転職求人サイト「ミドルの転職」は2017年9月21日、「転職後のギャップを避ける方法」についてのアンケート調査結果を発表した。

 調査対象は、同サイトを利用する転職コンサルタント。そのうち130人から回答を得た。「転職後にどのようなギャップを感じている方が多いですか」と尋ねたところ、最も多かったのが「人間関係(上司・部下・同僚など)が合わなかった」(50%)だった。続いて「社風が合わなかった」(46%)、「仕事内容が想定と異なっていた」(38%)という結果だった。

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ギャップを感じる原因は入社前の情報収集不足

 次に、転職後にギャップを感じる原因を尋ねた。その結果、最多回答は「入社前の情報収集不足」(59%)だった。次が「印象だけで決めてしまった」(34%)で、「入社後、会社の状況が変わった」(29%)が続く。

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 ギャップを避けるために、転職コンサルタントがサポートを心掛けていることとしては、80%の転職コンサルタントが「求人票には載っていない社風などの情報を伝える」と回答した。他には「キャリアと希望条件の棚卸しを手助けする」(50%)、「面接時に質問するポイントをアドバイスしている」(39%)が挙がっている。

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 転職希望企業について、どのような情報があると転職後のギャップを避けるのに有効かという質問に対しては、「風土・社風」を挙げた人が最も多かった(70%)。2位は「一緒に働く上司・部下・同僚の情報」(68%)、第3位は「業務上の裁量の幅」(41%)だった。転職コンサルタントは、面接や求人票だけでは把握しきれない、企業風土や一緒に働く社員の情報を獲得することが転職後のギャップを減らすために有効と考えているようだ。

 また、ギャップについての心掛けとして「ギャップは少なからず生じるものなので、変化に対応する前向きな心持ちを持つようにする」「一緒に働く部門の複数の社員に会う」などのコメントが寄せられている。

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