AI技術によって世界はより良いものになると60%以上が回答:人工知能ニュース
ARMは、AIに対する世界的な意識調査の結果を発表した。AI技術によって世界がより良いものになると60%以上の人が考えており、AIドクターの脳外科手術について41%の人が、自動運転では半数以上が不安はないと答えた。
ARMは2017年6月27日、AI(人工知能)に対する世界的な意識調査の結果を発表した。同調査は、米国/欧州/アジア太平洋地域の一般消費者約4000人を対象に実施された。
同調査によると、AIが日常生活に顕著な影響を及ぼしていると考える一般消費者の割合は、3分の1を上回る。影響を今後6年間で考えた場合は、3分の2に増える。また、60%以上の人がAI技術によって世界がより良いものになると考えており、AIが作る未来について「楽観的」「魅惑的」などと表現している。
ARMが行ったAIに対する世界的な意識調査の結果(クリックで拡大) 出典:ARM
AIドクターの診療行為に関しては、目の検査で57%、脳外科手術でも41%の人が不安はないと答えた。自動運転は、事故率が人間ドライバーと比べて顕著に低減するのであれば、信頼して家族を乗せると半数以上が答えている。これらを今後10年間のこととして質問すると、受容する人の割合は3分の2以上に達する。人間とAIロボットの関係については、ペットへの愛情のような形できずなが育まれると考える人も多い。
一方で、AIマシンについて、過半数の人が不安を抱いている。仕事が減る、または変わるという雇用への懸念が最も多い。救命手術や軍事活動、消火活動の遂行能力について、AIが今後人間を上回ると考える人の割合は約3分の1。最も影響を受けると考えられている職種は、重機建設、宅配、公共交通だった。
ARMが行ったAIに対する世界的な意識調査の結果(クリックで拡大) 出典:ARM
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