米PTCと米ANSYSは、PTCの産業用IoTプラットフォーム「ThingWorx」をベースに開発されたアプリケーションに、ANSYSの工学シミュレーション技術を簡単かつ迅速に組み込めるソリューションを開発したことを発表した。
米PTCと米ANSYSは2017年6月16日、PTCの産業用IoT(モノのインターネット)プラットフォーム「ThingWorx」をベースに開発されたアプリケーションに、ANSYSの工学シミュレーション技術を簡単かつ迅速に組み込めるソリューションを開発したことを発表した。
同ソリューションにより、データを加工しなくても、インダストリアルIoTアプリケーションからシミュレーションモデルを実行可能になる。また、デジタルシミュレーションモデルと現実世界で運用される製品の情報を統合できる。これにより、オペレーション/メンテナンスの最適化や製品開発プロセスなどが一体化されることで、新しい価値創造の機会を生み出すことができるという。
さらに、シミュレーション機能により、設計などの早い段階で製品不具合が発生する可能性を事前に把握できるようになる。過去のデータが不足している場合でも、設計段階で予測される結果や性能をシミュレーションモデルにより生成できる。
シミュレーションの結果は、データソースとして機械学習や予測モデリングにも活用できる。こうした現実世界のパフォーマンスデータとシミュレーション、機械学習の連携により、データの解釈を容易にし、企業は現状の製品運転状況の分析、迅速な問題の特定と診断、将来の運転状況の予測、製品性能の改善などを図ることができるとしている。
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