製造業IoTサービスでIT企業と金属加工機メーカーが協業 : 製造IT導入事例
富士通とアマダホールディングスは、IoTサービス提供のため、取引先の工場などからデータを収集するための機器「V-factory Connecting Box」の開発やビッグデータの活用において両社が協力することに合意した。
アマダホールディングス(アマダ)は2017年5月16日、IoT(モノのインターネット)を活用したサポートサービスの構築に向け、富士通と協業することを発表した。取引先の工場などからデータを収集する機器「V-factory Connecting Box」を開発し、集積したビッグデータを活用して予知保全につなげるという。
アマダは、同社が提唱する次世代のモノづくり「V-factory」の一環として、IoTを活用したサポートサービスの構築を進めている。Connecting Boxは、V-factoryサポートサービス中で使用され、マシンからのセンシングデータや稼働ログデータを取得する。
また、富士通の「FUJITSU Managed Infrastructure Service FENICS II M2Mサービス」を用いて高いセキュリティ環境を確保し、その上で同社のデータ連携プラットフォーム「FUJITSU Manufacturing Industry Solution COLMINAプラットフォーム」でデータの蓄積/分析を実施する。OPC-UAやMT Connectのデータ交換標準規格にも対応するため、オープンな情報連携も可能だ。
V-factoryでは、データ分析によるマシンの予兆検知や、マシンの稼働状況に基づく業務効率向上につながる情報の提供などのサポートサービスを提供していく。
「V-factory Connecting Box」の仕組みの図
日本の製造業が集結した「CeBIT 2017」ジャパン・パビリオン見聞記
ドイツ・ハノーバーで開催された「CeBIT 2017」のジャパン・パビリオンには総計118社もの日本の企業/団体が出展した。その多くを、IoT(モノのインターネット)の活用を目指す製造業が占めていた。本稿では、CeBIT 2017のジャパン・パビリオンの様子や(記者が)気になった展示を紹介する。
スマートファクトリーがいよいよ現実解へ、期待される「見える化」の先
ドイツのインダストリー4.0がきっかけとなり関心が高まった、IoTを活用したスマートファクトリー化への動きだが、2017年は現実的成果が期待される1年となりそうだ。既に多くの実証成果が発表されているが、2017年は、実導入ベースでの成功事例が生まれることが期待される。
第4次産業革命の真の幕開けとなる2017年、カギを握るIoTプラットフォーム
2016年は製造業におけるIoT活用が具体的なものとして進展した1年となったが、2017年もその流れはとどまることはない。実導入や実活用に向けた本格的な動きが広がる中で2016年に注目を集めたのが、IoTを活用する基盤「IoTプラットフォーム」である。さまざまな解釈、さまざまなレイヤーのIoTプラットフォームが乱立する中、2017年はIoT基盤の整理が進む1年となる。
第4次産業革命を支えるIoTプラットフォームって結局何なの?
製造業の産業構造を大きく変えるといわれている「第4次産業革命」。本連載では、第4次産業革命で起きていることや、必要となることについてお伝えしています。第10回となる今回は、2016年から雨後のタケノコのように乱立する「IoTプラットフォーム」について説明したいと思います。
ドイツが描く第4次産業革命「インダストリー4.0」とは?【前編】
「インダストリー4.0(Industrie 4.0)」という言葉をご存じだろうか? 「インダストリー4.0」は、ドイツ政府が産官学の総力を結集しモノづくりの高度化を目指す戦略的プロジェクトだ。インダストリー4.0とは何なのか。同プロジェクトに参画するドイツBeckhoff Automationグループに所属する筆者が解説する。
第4次産業革命、2030年に日本の製造業が“あるべき姿”とは?
第4次産業革命にどう立ち向かうべきか。安倍政権における「ロボット新戦略」の核として取り組みを進める「ロボット革命イニシアティブ協議会」で、製造業のビジネス革新をテーマに取り組む「IoTによる製造ビジネス変革WG」が中間とりまとめを公表。日本の製造業の強みである「人」や「現場力」を生かしつつIoTなどを取り込む上での論点をまとめた。
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