高速動作と可搬性能を備えた新型スカラロボット:FAニュース
東芝機械は、新型スカラロボット「THE400」を発表した。高速動作と可搬性能を両立し、アームの追従性を大幅に改善。教示点への正確な移動軌跡が可能となった。
東芝機械は2017年5月12日、新型スカラロボット「THE400」を発表した。主要部品の基本性能とサーボ制御性能の向上により、アームの追従性を大幅に改善。教示点への正確な移動軌跡が可能になった。
第1・第2関節の最大動作速度は7000mm/sec、サイクルタイムは2kg搬送時で0.3秒台を達成。最大可搬質量5kg、許容慣性モーメント0.06kgm2により、高速動作と可搬性能を両立している。
簡易防塵用キャップ、ジャバラやハンド取り付け用ツールフランジ、カメラ取り付け用ブラケットなどのオプションも用意。クリーン、IP仕様のアームも順次販売予定だ。
新興国の自動車部品の製造ラインなどでは、ハイタクト自動化の要求が高まっている。今回発表したTHE400は、これらの自動化ニーズに対応するため、部品の組み立てや検査、搬送作業に適するように、従来機種より基本性能を向上させた。
新型スカラロボット「THE400」
- いまさら聞けない産業用ロボット入門〔前編〕
日本は「ロボット大国」とも呼ばれていますが、その根幹を支えているのが「産業用ロボット」です。それは世界の産業用ロボット市場で圧倒的に日本企業がシェアを握っているからです。では、この産業用ロボットについてあなたはどれくらい知っていますか? 今やあらゆるモノの製造に欠かせない産業用ロボットの本質と基礎を解説します。
- 製造現場での普及を2倍に、ロボット新戦略が目指すロボットと共に働く未来
日本政府が主催する「ロボット革命実現会議」は、ロボット活用の技術的および規制面でのロードマップを示した「ロボット新戦略」を発表した。本稿では、この新戦略の中で示されている「モノづくり」分野への取り組みにフォーカスし、その内容を紹介する。
- 機械は人の仕事を奪わない、“人とロボットがともに働く現場”が拡大へ
2016年は人工知能関連技術が大きな注目を集めて「機械が人間の仕事を奪う」という議論が大いに盛り上がりを見せた。こうした一方で2017年には「現場」において、こうした動きと逆行するように見える「人とロボットが協力して働く世界」が始まりを迎える。
- 「ヒト型ロボットは最適ではない」IEEEフェロー広瀬氏が語るロボット開発の方向性
ヒト型をしたロボットは強いインパクトを持つことから、ロボット=ヒト型というイメージを抱く人もいる。ただ、150体以上のロボットを製作し、現在もロボット開発の第一線に立つIEEEフェローの広瀬茂男氏は「ヒト型がロボットの将来ではない」とイメージ先行の未来に警鐘を鳴らす。
- スマートファクトリーがいよいよ現実解へ、期待される「見える化」の先
ドイツのインダストリー4.0がきっかけとなり関心が高まった、IoTを活用したスマートファクトリー化への動きだが、2017年は現実的成果が期待される1年となりそうだ。既に多くの実証成果が発表されているが、2017年は、実導入ベースでの成功事例が生まれることが期待される。
- 人工知能は製造現場でどう役に立つのか
人間の知的活動を代替するといわれる人工知能が大きな注目を集めている。ただ、製造現場で「使える」人工知能は、一般的に言われているような大規模演算が必要なものではない。「使える人工知能」に向けていち早く実現へと踏み出しているファナックとPFNの取り組みを紹介する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.