さくらインターネットでは、LTE以外の通信インフラとして、LPWA(Low Power Wide Area)ネットワークの1つであるLoRaの活用も検討してきた。今回のsakura.ioの正式発表に併せて、LoRa通信モジュール+ゲートウェイの検証プログラムへの参加募集を始める。検証プログラムの期間は2017年6月下旬〜10月で募集件数は最大10社となっている。
LoRaは、LTEに比べて消費電力が小さい一方で通信容量も小さいことを特徴としている。このため価格も抑えられる見込みだ。山口氏は「通信モジュールの単価で5000円以下、月額利用料金で20円以下を目標としている」と意気込む。
会見では、sakura.ioの開発パートナーも登壇。通信モジュールの機能を含めたIoTデバイスのカスタム開発や製造委託に対応できるエイビットや、教材向けとなるIoTカーの販売を計画している共立電子産業、IoTデバイスに用い外装や成型品の設計や小ロット生産に対応するHARMONIQUA(ハーモニカ)などがsakura.ioとの連携をアピールした。

共立電子産業 取締役 営業部長の長者原亨氏(左)と教材としての展開を検討している「IchigoSAKURA IoTカー(仮)」。2017年5月ごろに約1万5000円での販売を検討している。会見では、IoTによる制御ができていることを示すために、動作中のIoTカーを大阪から遠隔で強制停止するデモを披露(右)(クリックで拡大)
通信料込みで年5000円以下、さくらインターネットがIoTに本気出す
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