そして、改善活動を継続して行い続けるための訓練を実施します。
最後に要点をまとめます。
⇒『自社の本当の問題点、課題は何か』に気付く。
⇒まず、意識改革が必要。当たる生産計画を立てようとするのでなく、短工期で必要なモノを生産できる工程づくりが大事。生産管理部門の主要な悩みが解決する。ただし、季節変動に対応するやり方もその中にはある(大きく需要が変動する場合の考え方)。
⇒コストはほどほどに納まる。それからさらなるコストダウンを行う。
マラソンに例えるとユニホームや靴を用意して準備運動をした程度。繰り返し練習を重ね、走り込みを行い、タイムをあげて行く事が重要
⇒さらに問題を追及してゆく事が本当の改善活動。改善能力を持った人材育成(経営者レベルの目線に立った考え方の考慮)
このような形で経営改善を行うことにより、利益や売上が向上するだけでなく、社会貢献できる企業と認められ企業価値向上につながり、社員満足度にも寄与します。
ぜひ皆さまもこの手法を実践して頂きたいと切に願います。
連載「鈴村道場」筆者の鈴村尚久氏が直々に「シンのトヨタ生産方式」を解説するセミナーを2017年3月17日(金)、東京都内で開催します。
これまでの連載でも説明した通り、本来のトヨタ生産方式は、製造業の生産改善だけでなく、小売業やサービス業の業務改善にも適用可能であり、企業経営や事業運営の効率向上にも役立てられます。単なる生産コスト削減にとどまらない、もうけを生み出す考え方なのです。本セミナーでは、トヨタ生産方式の達人である鈴村尚久氏による「シンのトヨタ生産方式」の解説と併せて、鈴村氏の指導を受けた企業の成功事例を多数紹介します。自身の所属する企業や事業部でどのように活用すれば良いかを、鈴村氏に直接聞けるように、質疑応答の時間も長めに設定しました。
エフ・ピー・エム研究所 所長 鈴村尚久(すずむら なおひさ)
e-mail:nao@fpmri.com(メールの際は「@」は半角文字で)
1976年3月京都大学法学部卒業。1976年4月トヨタ自動車入社。退社後1999年8月にエフ・ピー・エム研究所を設立。トヨタ生産方式のコンサルタントとして、はくばく、ピップフジモト、パナソニック、マルヨシセンターなど多くの企業の生産改善を手掛ける。著書に『トヨタ生産方式の逆襲』(文春新書)。父・鈴村喜久男氏(故人)は「トヨタ生産方式」の生みの親である大野耐一氏の側近として知られる
株式会社アムイ 代表取締役
山田 浩貢(やまだ ひろつぐ)
NTTデータ東海にて1990年代前半より製造業における生産管理パッケージシステムの企画開発・ユーザー適用および大手自動車部品メーカーを中心とした生産系業務改革、
原価企画・原価管理システム構築のプロジェクトマネージメントに従事。2013年に株式会社アムイを設立し大手から中堅中小製造業の業務改革、業務改善に伴うIT推進コンサルティングを手掛けている。「現場目線でのものづくり強化と経営効率向上にITを生かす」活動を展開中。
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