私は必ず指導の最初に「パラダイムシフト」を行います。パラダイムシフトとは、一般的にその時代や分野において当然のことと考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などが革命的にもしくは劇的に変化することをいいます。
世の中の常識は何と間違っていることが多いのでしょうか。一番の常識になっている「在庫を山程持ってから売る」といった商法は、私に言わせると致命的な経営手法だと確信しています。
なぜ常識になっているかというと、営業部門と生産部門(売る人と作る人)が違う組織におり、連携が悪いから緩衝材としての在庫ができるのです。
売上至上主義の会社が何と多いことか。その上、1カ月分以上の売るものがなくては売れないとの考え方が前提となり、営業部門が水増しした販売計画を立て、生産部門に在庫の山を築かせ、営業マンが精神論で販売活動をするスタイルが今も深く根ざしている会社がたくさんあります。
こんなスタイルが常識では当然、売れないものが出て当り前です。このようなことをやっている限り救いようが無いと指導先の経営者に気付かせることを行います。
次の手順は過去に指導した企業の事例となります。
次にお客さまが自社に何を求めているのか明確にしていきます。本当に顧客から求められるものをタイムリーに供給することが大事だからです。
<Point1>お客さまの「要求納期」は何処で決まる?
<Point2>自社の業界ってどんな業界?
<Point3>モノを買うときに求める事:性能やスペックor価格が安いorデリバリー(短納期)
⇒自社は何に重きをおいてゆくのか? 経営理念、行動指針、○○年度ビジョン
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