特集:IoTがもたらす製造業の革新〜進化する製品、サービス、工場のかたち〜

インダストリー4.0を巡る国際標準化の動きはどうなっているのかインダストリー4.0/IoT協力(3)(4/4 ページ)

» 2016年10月21日 13時00分 公開
[三島一孝MONOist]
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「デジュールかデファクトか」の議論

 国際標準化の取り組みでは、よく「デジュール(国際標準化組織による標準)か、デファクト(市場の要請などによる事実上の標準)か」の議論になることが多い。インダストリー4.0に関連する話では、最初から標準化を念頭に置き、国際標準組織への提案も積極的に取り組んでいるドイツおよびプラットフォーム インダストリー4.0はデジュール寄り、多くの仲間を集めているIICはデファクト寄りの取り組みだと見られている。

 ただ野口氏は「デジュールとデファクトの議論は起こりがちだが、最終的なデジタルエコシステムを構築していくためにはどちらにも取り組んでいくことが必要である。まずは世界の舞台で、デジュールとデファクトを構築しようとしているテーブルに逃さずにつくようにし、そのテーブルの上で日本の良さを訴えていくことが最も大事なことだと考えている」と述べている。

photo インダストリー4.0に関連するデジュールとデファクトの動き(クリックで拡大)出典:RRI

(連載終了)

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