今一番ホットなIoT活用サービスはトイレ!?製造業IoT(2/2 ページ)

» 2016年10月18日 15時00分 公開
[朴尚洙MONOist]
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活用シナリオ/デモとしての「スマートトイレルーム」

「スマートトイレルーム」をイメージしたミニチュア 「スマートトイレルーム」をイメージしたミニチュア。トイレのドアにアルプス電気のセンサーが設置されている(クリックで拡大)

 トイレとIoTの組み合わせはCTCの専売特許ではない。ユニアデックスは、2016年4月に開設したIoT活用の早期実現を支援する場「IoTエコシステムラボ」における活用シナリオ/デモとして、個室トイレの利用状況を確認できるIoT活用サービス「スマートトイレルーム」を発表している。同年9月末に開いた会見では、スマートトイレルームのデモも披露した。

 スマートトイレルームの機能は、CTCのIoTトイレとほぼ同じだ。ただし、スマートトイレルームの場合、個室トイレの開閉を検知するセンサーとして、アルプス電気の「センサーネットワークモジュール開発キット」を用いている。市販品のセンサーを利用しているのは、スマートトイレルームがあくまで活用シナリオ/デモであり、ユニアデックスが「IoTの評価検証に必要なハードウェアやクラウドサービス、回線、IoT可視化ソフトウェアなどをパッケージ化した「IoTスタートキット」の利用が前提になっているからだ。

 スマートトイレルームでは、空き室状況だけでなく、その個室の使用時間も確認できるようになっている。さらに実証実験として、ユニアデックスオフィスの男子用トイレを使用した他、海の家の仮設和式トイレでの運用を行っている。

「スマートトイレルーム」の管理画面。「使用中」と「空室」という表示以外に、使用時間も赤い目盛で示されている 「スマートトイレルーム」の管理画面。「使用中」と「空室」という表示以外に、使用時間も赤い目盛で示されている(クリックで拡大)

 ユニアデックスによれば「施設の設備提供者にとって、最もクレームが多いものの1つがトイレ」だという。最もスマート化が遅れているトイレは、今後のIoT活用サービスの対象として最もホットな場所になるのかもしれない。

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