トイレとIoTの組み合わせはCTCの専売特許ではない。ユニアデックスは、2016年4月に開設したIoT活用の早期実現を支援する場「IoTエコシステムラボ」における活用シナリオ/デモとして、個室トイレの利用状況を確認できるIoT活用サービス「スマートトイレルーム」を発表している。同年9月末に開いた会見では、スマートトイレルームのデモも披露した。
スマートトイレルームの機能は、CTCのIoTトイレとほぼ同じだ。ただし、スマートトイレルームの場合、個室トイレの開閉を検知するセンサーとして、アルプス電気の「センサーネットワークモジュール開発キット」を用いている。市販品のセンサーを利用しているのは、スマートトイレルームがあくまで活用シナリオ/デモであり、ユニアデックスが「IoTの評価検証に必要なハードウェアやクラウドサービス、回線、IoT可視化ソフトウェアなどをパッケージ化した「IoTスタートキット」の利用が前提になっているからだ。
スマートトイレルームでは、空き室状況だけでなく、その個室の使用時間も確認できるようになっている。さらに実証実験として、ユニアデックスオフィスの男子用トイレを使用した他、海の家の仮設和式トイレでの運用を行っている。
ユニアデックスによれば「施設の設備提供者にとって、最もクレームが多いものの1つがトイレ」だという。最もスマート化が遅れているトイレは、今後のIoT活用サービスの対象として最もホットな場所になるのかもしれない。
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