モノづくりアイデア投稿交流サイト「Geeks」からワクワク感あふれるトピックスを紹介する「Geeks便り」。今回は福岡県のソレノイドメーカーであるタカハ機工の面白い取り組みを紹介する。
本記事は、モノづくりアイデア投稿交流サイト「Geeks」の掲載記事に加筆修正したものです。
「ソレノイド」とはどういうモノかご存じでしょうか? 電磁石(コイル)の力を使用して直線運動を生み出す製品です。自動販売機や金庫、自動改札や自動車、家電などさまざまなところに使われています。
今回は福岡県飯塚市でソレノイドを作り続けて30年以上のソレノイド専業メーカー、タカハ機工にお伺いし、ソレノイドやユニークな取り組みのことをご説明いただきました。
ソレノイドの動きは単純です。しかし製造するにはさまざまな素材、さまざまな加工が必要です。導線を巻いたコイルや作動部分の金属芯、プレス加工された鉄板などが組み立てられてソレノイドが出来上がります。タカハ機工は、コイルや金属芯の加工はもちろん、プレス加工や樹脂部分の射出成形、金型製作、組み立てまで社内で行う一貫生産体制です。工場内にはCNC旋盤、プレス加工機、射出成形機、フライス盤など、「ほぼ何でも作れてしまう」設備が整っています。
この自社一貫生産体制は高品質で低価格なソレノイドを短納期で届けること、そして試作開発のサイクルアップや多品種小ロット生産を実現しています。何でも作れる設備を活用して、組み立て工程用の治具なども社内で製作することで、製造工程改善にもつなげています。また同社では、今まで自社内で行えなかった生産技術への挑戦、技能検定への挑戦を若手社員に推奨しており、一貫生産体制の能力をより高めようという努力を感じました。
下の写真は大久保取締役に商品の説明をしていただいた時の写真です。このショーケースですが、スイッチをオンするとソレノイドを使った機構が動くようになっています。社内通路のポスターもすごく良い感じです。
タカハ機工では「タカハソレノイドコンテスト」、通称「ソレコン」を開催しています。応募作品の条件は以下です。
2015年1月1日〜31日で作品募集していた第2回コンテストでは、論文執筆中にPCが落ちても自動保存してくれる「論文まもるくん」が「ソレコン大賞」を受賞しました。受賞作品は2015年6月24〜26日に開催される東京ビッグサイト「機械要素技術展」のタカハ機工ブースで展示されます。
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