安川電機は、PCボードタイプコントローラー「MP3100」を発表した。従来のMP2000シリーズとの互換性を保ちながら、CPUの高速化やレジスタ、アプリケーション容量の拡大など、性能と使いやすさが向上している。
安川電機は2016年9月7日、PCボードタイプコントローラー「MP3100」を発表した。主な用途は、半導体・液晶製造装置、電子部品実装機、金属加工機、包装機、ロボットなど。価格はオープンで、同月26日から販売、同年10月に納入開始するとしている。
MP3100は、従来機MP2000シリーズのアプリケーションを引き継いで使用でき、MP2100シリーズとの互換性を保ちながら、性能と使いやすさが向上している。高速で精度が高いモーションに加え、PC上のアプリケーションからMP3100へ指令ができるインタフェースソフト「モーションAPI」を搭載。PCとの連携が容易になった。
CPU性能は、MP2100に比べて4倍高速化。最小スキャン0.125msを設定でき、制御軸数16軸と32軸の2機種が用意されている。Mレジスタ容量を1024kに拡大し、2048kのGレジスタを新たに追加した。アプリケーションプログラム容量も、31M(32軸)/15M(16軸)に拡大している。
ロギング機能により、スキャンしたトレースデータをログファイルとして出力可能。PCのHDDに出力したログファイルを収集し、生産状況の管理や予防保全に活用できるという。また、デジタル入力5点、出力4点の高速I/Oを搭載している。
バッテリーレス化により保守管理も不要に。Mレジスタを、バッテリーなしでバックアップ可能となった。
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