「Windows Embedded」から刷新されたマイクロソフトの組み込みOS「Windows 10 IoT」にはいくつかの特長を挙げられるが、その1つが同社クラウド「Microsoft Azure」との親和性の高さだ。ここでは手始めに、Raspberry Pi 3にインストールしたWindows 10 IoTから、Microsoft Azureに接続する手段を紹介したい。
・“最新ビルド”のWindows 10 IoTでUWPアプリを実行する
・「Windows 10 IoT Core」の現状とラズパイ3へのインストール
Windows 10 IoT CoreをインストールしたRaspberry Pi 3を管理する「IoT Dashboard」には、<Azureに接続>という項目が用意されている。
文字通り、Windows 10 IoT Core(およびIoTデバイス)をMicrosoft Azureに接続し、各種センサーから収集した情報をクラウド上に蓄積。Azure IoTサービスと連携してデータ分析などに活用できるというものだ。同社はそのインフラとして「Azure IoT Hub」を用意している。
IoTのキーサービスに位置するAzure IoT Hubは、安全な接続やデータのプロビジョニング(必要に応じてネットワークやコンピュータのリソースを提供するための準備)、データ更新、デバイスへのコマンド送信などを組み合わせ、数あるIoTデバイスを接続する際の各種課題を簡潔にするサービスだ。使用コストもFreeエディションを選択すれば、8000メッセージ/日まで送信できるため、本稿のような試験的アプローチやIoTデバイスのテストに適している。
その基盤となるMicrosoft Azureは30日の試用期間を設けており、期間内ならば2万500円分のサービスを無償で使用できる。サインアップ時はクレジットカード番号や電話番号の入力が必要ながらも、試用期間中は請求されることはない。
期間終了後も従量課金制のAzureサブスクリプションへアップグレードしない限り、利用中のサービスは停止されるため、利用者が望まない限りは基本的に無償で使用できる。「Microsoft Azureの無料アカウント作成ページ」からサインアップすれば、申し込み手続きは5分程度で完了するのでクレジットカードを手元に置いて試してほしい。
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