“最新ビルド”のWindows 10 IoTでUWPアプリを実行する(4/4 ページ)

» 2016年08月08日 11時00分 公開
[阿久津良和MONOist]
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 次はコンパイルだが、まずはPCのWindows 10上で動作を確認するため、初期設定のまま<デバッグ>メニュー → <デバッグの開始>と順にクリック。すると、x86(もしくはx64)をターゲットにしたローカルコンピュータを対象にコンパイルとデバッグが始まり、Windows 10上でUWPアプリケーションが起動する。今回は単にメッセージを表示するだけのUWPアプリのため、下図のようにアプリの起動を確認したら<×>ボタンをクリックして閉じて構わない。

Windows 10上でデバッグ中のUWPアプリケーション Windows 10上でデバッグ中のUWPアプリケーション

 これで前準備が完了した。いよいよWindows 10 IoT Core上でUWPアプリを実行する。

 先ほどの状態から変更する箇所は2つ。ソリューションプラットフォームを「ARM」に変更し、ターゲットを「リモートコンピューター」に変更するだけだ。その際、コンピュータ名もしくはIPアドレスの入力を促すダイアログが現れるので、Raspberry Pi 3に割り当てられたIPアドレスを入力すればよい。

 なお、TrustedHostsに登録されている場合は「自動検出」から選択可能だ。この状態で<リモートコンピューター>ボタンをクリックしてコンパイルを実行すれば、Raspberry Pi 3に接続したディスプレイに、先ほどと同じ結果が映し出される。

ソリューションプラットフォームを「ARM」に変更し、ターゲットとして「リモートコンピューター」に変更する ソリューションプラットフォームを「ARM」に変更し、ターゲットとして「リモートコンピューター」に変更する
Raspberry Pi 3に割り当てられたIPアドレスを入力して、<選択>ボタンをクリックする Raspberry Pi 3に割り当てられたIPアドレスを入力して、<選択>ボタンをクリックする
Raspberry Pi 3上でも同様のUWPアプリケーションが動作することが確認できた Raspberry Pi 3上でも同様のUWPアプリケーションが動作することが確認できた
UWPアプリを終了させるには、<デバッグの停止>ボタンをクリックする UWPアプリを終了させるには、<デバッグの停止>ボタンをクリックする

 このようにRaspberry Pi 3自体やSDカードなどに一定の投資は必要ながらも、開発環境は無償でそろうため、アイデア次第で自由にアプローチできる。さて、次回はAzureへの接続にチャレンジしてみよう。

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