次はコンパイルだが、まずはPCのWindows 10上で動作を確認するため、初期設定のまま<デバッグ>メニュー → <デバッグの開始>と順にクリック。すると、x86(もしくはx64)をターゲットにしたローカルコンピュータを対象にコンパイルとデバッグが始まり、Windows 10上でUWPアプリケーションが起動する。今回は単にメッセージを表示するだけのUWPアプリのため、下図のようにアプリの起動を確認したら<×>ボタンをクリックして閉じて構わない。
これで前準備が完了した。いよいよWindows 10 IoT Core上でUWPアプリを実行する。
先ほどの状態から変更する箇所は2つ。ソリューションプラットフォームを「ARM」に変更し、ターゲットを「リモートコンピューター」に変更するだけだ。その際、コンピュータ名もしくはIPアドレスの入力を促すダイアログが現れるので、Raspberry Pi 3に割り当てられたIPアドレスを入力すればよい。
なお、TrustedHostsに登録されている場合は「自動検出」から選択可能だ。この状態で<リモートコンピューター>ボタンをクリックしてコンパイルを実行すれば、Raspberry Pi 3に接続したディスプレイに、先ほどと同じ結果が映し出される。
このようにRaspberry Pi 3自体やSDカードなどに一定の投資は必要ながらも、開発環境は無償でそろうため、アイデア次第で自由にアプローチできる。さて、次回はAzureへの接続にチャレンジしてみよう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.