“最新ビルド”のWindows 10 IoTでUWPアプリを実行する(2/4 ページ)

» 2016年08月08日 11時00分 公開
[阿久津良和MONOist]

「Web UI」を用いた設定が可能に

 そして2016年7月23日ごろ、OSビルド「14393」が公開されている。本稿執筆時点でOSビルド14393に関する説明は前述のリリースノートなどを見ても確認できないが、軽微なバグフィックスとWindows 10 Anniversary Updateに合わせた数字そろえの意味があるのではないだろうか。

 さて、OSビルド14322以降は「Web UI」を設けている。IoT Dashboardの<自分のデバイス>に並ぶRaspberry Pi 3のコンテキストメニューに<Device Portalで開く>が加わり、そのままWebブラウザでWindows 10 IoT Coreの設定が可能になった。

「Device Portalで開く」が選択できる 検出したRaspberry Pi 3を右クリックすると、メニューに<Device Portalで開く>が選択できる

 「Administrator」とセットアップ時に設定したパスワードでログインすると、デバイス名やパスワードの変更、デバッグ用PINの設定などが行える。アプリケーションのインストールや展開、稼働時のパフォーマンスチェック、そしてWindows Updateの実行も可能だ。基本的にはPowerShellで行ってきた操作を置き換えたものだが、ちょっとした情報の確認や設定を変更する際に便利だ。

Windows 10 IoT CoreのWeb UIにアクセスした状態 Windows 10 IoT CoreのWeb UIにアクセスした状態。アプリケーションの展開など一連の操作をWebブラウザ上で行える

 また、Windows IoT Remote Serverもサポートされており、UWPアプリである「Windows IoT Remote Client」をWindows 10のPCにインストールすれば、Windows 10 IoT Coreのメイン画面がウィンドウ内に表示される。ネットワーク解析などは行っていないものの、操作感覚はリモートデスクトップ接続のそれに近い。また、バイナリのイメージ名は「NanoUWP」と名付けられており、Windows Server 2016からサポートするNano Serverとの関係も興味深い。

Web UIの<Remote>で<Enable Windows IoT Remote Server>にチェックを入れてサーバを起動 Web UIの<Remote>で<Enable Windows IoT Remote Server>にチェックを入れてサーバを起動する
「Windows IoT Remote Client」から接続 UWPアプリ「Windows IoT Remote Client」から接続すれば、リモートデスクトップ接続と同じ感覚でRaspberry Pi 3にアクセスできる

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