人材紹介会社集合サイト「ミドルの転職」が「年下上司」についての調査結果を発表した。年下上司の下で働いた経験があるミドル層の6割が「仕事がしづらい」と回答。そう感じた理由や、年下上司と働く際に気をつけていることなども尋ねた。
エン・ジャパンが運営する人材紹介会社集合サイト「ミドルの転職」は2016年6月15日、「年下上司」についてのアンケート調査結果を発表した。
同サイトを利用している35歳〜59歳の人を調査対象とし、303人から回答を得た。自分より年下の人が上司になった経験があるかを尋ねたところ、全体の66%が「ある」と答えた。40代後半と50代では、年下上司経験者が7割を超えている。
年下上司の下で働いたことがあるミドル層を対象に「年下上司の下で働いた感想」を尋ねると、58%が「仕事がしづらい」と回答。「若い分経験が浅いのではと不安になった」「言い方にもよるが、年下に命令されると良い気分がしない」など、人生経験の少ない年下にマネジメントされることに否定的な意見が目立った。
仕事がしづらいと感じた理由として、最も多かった回答は「人の使い方が下手」(65%)だった。自分よりも年上の部下の扱いに、年下上司自身が困惑していると言えそうだ。2位が「知識・知見が少ない」(45%)、3位は「人の意見を受け入れない」(43%)だった。
次に、年下上司の下で「仕事がしやすい」と回答した人に、その理由を尋ねたところ、「謙虚な姿勢」が48%で最も多かった。続いて「人の意見を柔軟に受け入れる」(41%)、「コミュニケーション能力が高い」(37%)。役職が上であっても、年上部下の意見を受け入れる謙虚さを持つ人が支持されているようだ。
「年下上司と仕事をする際、どんなことに気をつけていますか」という質問では、「タメ口ではなく、敬語を使う」(72%)がトップとなった。2位が「“さん”付けにして、呼び捨てにしない」(59%)で、3位は「年齢を意識しすぎない」(55%)。仕事をする際に、役職の序列を意識したコミュニケーションを心がけている人が多いことが分かる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.