「緩やかな標準」から「プラットフォーム」へ、IVIの新たな挑戦
「つながる工場」実現に向け、製造業、製造機械メーカー、ITベンダーなどが参加する「Industrial Value Chain Initiative(IVI)」は設立から約1年となる成果について、シンポジウムで発表した。本連載では、同シンポジウムの内容を取り上げていく。今回は“プラットフォーム化”を目指すIVIの2016年度の取り組みについて紹介する。
“日本版インダストリー4.0”のカギは“緩やかな標準”――新団体「IVI」発起人
ドイツのインダストリー4.0や米国のインダストリアルインターネットなど、世界的にモノづくり革新の動きが加速し“仲間作り”が進む中、日本は各企業がバラバラでまとまる動きがなかった。こうした状況に危機意識を持ち“緩やかにつながる”ことを目指して2015年6月18日に発足するのが「Industrial Value Chain Initiative(IVI)」だ。同団体の発起人である法政大学デザイン工学部 教授 西岡靖之氏に狙いと取り組みについて話を聞いた。