電池も配線も不要な環境発電技術対応センサーとクラウドを組み合わせて提供製造ITニュース

TISは、環境発電技術を使用した、電池レスの無線通信規格「EnOcean」に対応したセンサーを、アマゾンウェブサービスのクラウドプラットフォーム「AWS IoT」と組み合わせて提供すると発表した。

» 2016年03月30日 09時00分 公開
[MONOist]

 ITホールディングスグループのTISは2016年3月17日、環境発電技術を使用した無線通信規格「EnOcean(エンオーシャン)」に対応したセンサーを、アマゾンウェブサービス(AWS)のクラウドプラットフォーム「AWS IoT」と組み合わせて提供すると発表した。

 EnOceanは、光や温度、振動などの微弱なエネルギーを集めて電気エネルギーに変換する「エネルギーハーベスト技術(環境発電技術)」を使用した無線通信規格だ。

 IoT(モノのインターネット)の普及に伴い、データを収集するセンサーの設置や運用管理、コストなどが課題となるが、EnOceanのセンサーは電源確保や電池交換が不要なので、設置・運用コストを大きく低減でき、システム導入も容易になるという。

 AWS IoTは、数十億のデバイスと数兆のメッセージをサポートし、それらのメッセージをAWSエンドポイントや他のデバイスに確実・安全に処理しルーティングするマネージド型クラウドプラットフォーム。AWS Lambda、Amazon KinesisなどAWSの各種サービスも簡単に使用できる。

 TISは「AWSプレミアコンサルティングパートナー」に認定されており、AWS IoTにEnOceanのセンサーを接続して、データの収集・蓄積が可能なことを検証した。今後、大量のデータ処理に優れたAWS IoTと電池レス・配線レスのEnOceanセンサーを組み合わせたIoT向けプラットフォームを、製造業などを中心に提供していくという。

photo 「EnOcean」と「AWS IoT」の連携イメージ

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