スズキは「東京オートサロン2016」で、間もなく発売するクロスオーバーSUV「イグニス」を展示した。「ハスラー」と「エスクード」の中間となるイグニスでSUVのラインアップを強化する。SUVらしいデザインと走りを特徴としており、コンパクトハイトワゴン「ソリオ」と同じパワートレインや軽量化技術を採用した。
スズキはカスタムカーの展示会「東京オートサロン2016」(2016年1月15〜17日、幕張メッセ)において、間もなく発売するクロスオーバーSUV「イグニス」を展示した。軽自動車「ハスラー」と、「エスクード」の中間となる車両サイズのイグニスでSUVのラインアップを強化する。特徴は「SUVらしいデザインと走り」(スズキ技術担当者)だという。2015年8月に全面改良したコンパクトハイトワゴン「ソリオ」と同じパワートレインや軽量化技術を採用している。
イグニスは「東京モーターショー2015」で初披露したクロスオーバーSUVだ。東京オートサロン2016では、カヌーなど水辺のアクティビティーを好むドライバー向けに提案する「イグニス ウォーターアクティビティーコンセプト」にカスタマイズした車両などを展示した。
スズキにとってイグニスの位置付けは「軽自動車でユーティリティーにこだわったハスラーと、スズキとしては大型の車両となるエスクードの間を埋めるモデル」(技術担当者)だ。小型のボディにSUVらしさを詰め込んだデザインと、四輪駆動の設定による走りの楽しさを特徴としている。
イグニスのパワートレインは、ソリオと同一の排気量1.2l(リットル)のデュアルジェットエンジンと「マイルドハイブリッド」を組み合わせている。ソリオのマイルドハイブリッドは、軽自動車に採用している「S-エネチャージ」と同じシステム構成だ。ソリオ同様に良好な燃費が期待できる。
東京モーターショー2015で世界初公開された「ソリオ ハイブリッド」と同様に、ハイブリッドシステムのモーターだけを使って走行するEV走行が可能なフルハイブリッドシステムを搭載する可能性もあるという。
プラットフォームもソリオと同じものが採用されている。ソリオのプラットフォームは軽自動車「アルト」から採用されたもので、骨格部を連続化させた滑らかな形状を特徴とする。補強部品を減らし板厚を薄くすることで軽量化を実現しながら、より少ない部品で十分な剛性を確保した。イグニスの名称で欧州で販売されていた初代「スイフト」と比較すると「数十kg単位で軽量化されたのでは」(技術担当者)という。
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