ターボ機械専業メーカー、ERP導入で個別受注型生産管理システムを統合製造IT導入事例

日本オラクルは、ターボ機械専業メーカーの荏原エリオットが、オラクルのERP「Oracle E-Business Suite」を導入し、プライベートクラウド環境でグループ企業の個別受注型生産管理システムを統合したと発表した。

» 2016年01月12日 09時00分 公開
[MONOist]

 日本オラクルは2015年12月24日、ターボ機械専業メーカーの荏原エリオットが、オラクルのERP(統合業務パッケージ)「Oracle E-Business Suite」を導入し、プライベートクラウド環境でグループ企業の個別受注型生産管理システムを統合したと発表した。

 荏原エリオットは、世界各地のエネルギー産業分野などで使用される、コンプレッサー(圧縮機)や蒸気タービン類を製造・販売している。従来は、親会社が個別に開発した生産管理・購買・販売・会計システムを利用していたが、多通貨に対応しておらず、個別受注に関する機能しかなかった。今回、全世界のエリオットグループ各社のデータを統合・管理し、戦略的に活用するITシステムを構築するため、オラクルのERPの採用を決定した。

 採用にあたっては、多通貨・多言語対応で、グローバルでのサポート体制が充実していること、米エリオットで導入済みのテンプレートを展開できることなどを評価。また、ソースコードが公開され、標準化されているため、データ分析も容易だという点も考慮した。

 今回の導入により、決算のIFRS(国際財務報告基準)対応が可能になるほか、単体での決算処理は30%短縮可能になるという。さらに、クラウド環境で約500社のサプライヤーを管理するiSupplierポータルにより、見積もりの依頼・回答履歴が残るため、購買業務の可視化や複数の仕入先への見積依頼・回答の一括処理など、業務が効率化したとしている。

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