Hyundai Motor(現代自動車)は、現在開発を進めている、1車種の中で電気自動車、プラグインハイブリッド車、ハイブリッド車を全てラインアップする新型車の車両名称と発表時期を明らかにした。車両名称は「IONIQ」で、2016年1月に韓国国内で発表した後、「ジュネーブモーターショー2016」などで披露する予定だ。
Hyundai Motor(現代自動車)は2015年12月7日、現在開発を進めている、1車種の中で電気自動車、プラグインハイブリッド車、ハイブリッド車を全てラインアップする新型車の車両名称と発表時期を明らかにした。車両名称は「IONIQ」で、2016年1月にまず韓国国内で発表した後、同年3月の「ジュネーブモーターショー2016」と「ニューヨークモーターショー2016」で披露する予定だ。
IONIQという名称は3つの言葉に由来している。1つ目はプラスもしくはマイナス方向に電荷を持つ原子や分子を意味する「ion(イオン)」で、IONIQに搭載する電動パワートレインとリンクしている。2つ目は特別であることを意味する「Unique(ユニーク)」で、現代自動車の環境に対するコミットメントや、顧客の選択肢を最大化する意志を示している。そして3つ目の「Q」は、車両ロゴのQの部分が、先進的で排出ガスの少ないエコカーを実現する上でのブレイクスルーを視覚化したデザインになっている。
完全に新しいプラットフォームの採用により、3種類のどの電動パワートレインであっても、高応答の操縦性と効率の良さを実現できるようになっているという。
同社R&Dセンター所長のWoong-Chul Yang氏は「われわれの将来的なモビリティに対するビジョンでは、車両デザインや乗り心地に影響を与えることなく、顧客のさまざまなライフスタイルに適合するパワートレインを選択できるようにすることに焦点を当てている。IONIQは、自動車業界と将来的なモビリティにパラダイムシフトを起こすことを目指す当社のビジョンを具現化した車両だ。また、世界のグリーンカー市場におけるリーダーとなるために行ってきた努力の成果でもある」と述べている。
現代自動車はIONIQについて、1つの車種(a single body type)で、電気自動車、プラグインハイブリッド車、ハイブリッド車の3種類の電動ワートレインが利用可能なのは「世界初」(同社)だとしている。
トヨタ自動車の3代目「プリウス」の場合、基本となるハイブリッド車の他、プラグインハイブリッド車の「プリウスPHV」が提供されている。ただし、プリウスベースの電気自動車は存在していない。
Volkswagen(フォルクスワーゲン)の場合、モジュール化戦略「MQB」に基づいて開発した主力車種の「ゴルフ」で、電気自動車「e-ゴルフ」とプラグインハイブリッド車「ゴルフGTE」を用意している。ゴルフGTEはハイブリッド走行モードを備えているのでハイブリッド車と言えなくもないが、厳密にいえばハイブリッド車はそろえていない。
これらのことから、現代自動車はIONIQを「世界初」としているようだ。
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