安川電機は、ロボットの情報をクラウド上で管理し、トラブル発生時の問題解決を迅速化するための新サービスを開始した。
安川電機は2015年10月19日、産業用ロボット「MOTOMAN(モートマン)」を対象に、クラウドを活用した新しいサービス「MOTOMAN-Cloud(モートマンクラウド)」を開始した。「Web製品サポート」と「MOTOMAN Touch!」の2つのサービスを、第1弾として提供する。
Web製品サポートは、顧客が使用しているロボットをクラウド上で管理し、その情報を同社サービス部門と共有することで、トラブル発生時のスムーズな問題解決に貢献するものだ。トラブルが発生した場合、従来はロボットの機種や製品仕様、トラブルを示すアラーム番号、診断情報などの確認に多くの時間を要していた。同サービスでは、それらをクラウド上で常に確認できるため、ダウンタイムを削減できる。
MOTOMAN Touch!は、Androidスマートフォン向けのアプリケーションとなる。トラブル発生時に、ロボット制御盤の2次元コードやプログラミングペンダントに表示されるアラーム情報のコードを読み込めば、製品情報やアラーム情報がMOTOMAN-Cloud上に表示され、よりスムーズに問い合わせができる。
サービスの対象となる製品は、DX200全コントローラーと2014年3月21日以降にロボット工場から出荷した全コントローラーとなる。
今後は、MOTOMAN-Cloudに予防保全や生産情報管理のサービスを順次追加し、顧客のラインなどの安定稼働や利便性向上をサポートしていく。国内からサービスを開始し、海外への展開も予定している。
FAニュースをはじめ、産業用ロボット、インダストリー4.0、PLCや産業用ネットワーク、制御システムセキュリティなど注目の話題をまとめてお届けしています。
ぜひ、メルマガ配信のご登録をお願い致します。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.