エン・ジャパンは、中途採用の実施状況や採用基準についてのアンケート調査結果を発表。「応募数」「面接設定」「選考辞退」などの面で、採用企業の悩みが増している現状が明らかになった。
エン・ジャパンは2015年9月17日、人事担当者向け中途採用支援サイト「エン 人事のミカタ」で実施した「中途採用の採用基準」についてのアンケート調査結果を発表した。中途採用が活性化するにつれて、採用基準を緩和する企業が増え始めているようだ。
同アンケートでは、91%の企業が直近1年以内に中途採用を「実施した」と回答。前年から5ポイント増、2012年の80%からは11ポイント増となった。
中途採用を実施した理由については「業務量増加のため」(71%)が最多で、次いで「欠員が出たため」(67%)だった。
また、「応募数」「面接設定」「選考辞退」について尋ねた各設問への回答を見ると、企業にとっては前年よりも軒並み状況が悪化し、中途採用が難しくなっていることが見て取れる。
こうした影響を受けて、中途採用実施企業の3割が採用基準を「変更した」と回答。主な変更点は、「能力」(62%)や「必要スキルの経験年数」(57%)だとし、「採用数が確保できないため未経験採用にシフト」(IT関連)、「非常に集まりが悪かったため一度基準を下げてみようとなった」(メーカー)などのコメントが寄せられている。
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