PTCと電通国際が提携、製造業向けIoTやSLM事業の強化へ製造ITニュース

PTCジャパンは電通国際情報サービス(ISID)とIoTおよびSLM(サービスライフサイクル管理)の分野におけるパートナーシップ契約の締結を発表。ISIDの顧客に対しPTCのIoTプラットフォーム「ThingWorx」や「PTC Servigistics」をはじめとするSLMソリューションの提供を開始する。

» 2015年10月14日 13時00分 公開
[陰山遼将MONOist]

 米PTCの日本法人であるPTCジャパンは2015年10月14日、電通国際情報サービス(ISID)とIoT(Internet of Things、モノのインターネット)およびSLM(サービスライフサイクル管理)の分野におけるパートナーシップ契約を締結したと発表した。ISIDの顧客に対しPTCのIoTプラットフォームである「ThingWorx」および「PTC Servigistics」をはじめとするSLMソリューションの提供を開始する。

 PTCは以前からSLM事業の製品ポートフォリオの強化を進めている。2012年に米Servigisticsを買収してSLM事業への本格的な取り組みを開始し、同社が以前から持つPLMソリューションによる製品ライフサイクルの管理に加え、SLMの活用によるサービス部品のライフサイクル管理のメリットなどを訴求してきた。

 その後2014年には米ThingWorxを買収しIoT分野を強化。2015年には機器のメンテナンスやそれに伴う人員の調整などのフィールドサービスを展開する米ServiceMaxとの提携を発表。ServiceMaxとPTCのSLMソリューションやThingWorxのIoTプラットフォーム組み合わせ、機器の異常や故障を事前に検知する予知保全など、IoTを活用した製造業のサービス事業を支援していく方針を発表していた(関連記事)。

 今回提携を発表したISIDは、製造業におけるITシステム導入支援を行っているシステムインテグレーター。製造業の製品企画、設計開発、生産などのさまざまな分野へのIT導入を支援してきた。IoT分野では2014年に米Predictronicsとの提携を発表し、予知保全などSLM関連のソリューション拡充も進めてきた。PTCジャパンは製造業へのIoT活用やSLM分野の提案需要が今後さらに高まると判断し、ISIDとのパートナーシップ締結を決めたとしている。

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