フィールドサービス業務支援に特化したクラウドサービスを展開するサービスマックス(ServiceMax)は、日本語によるサービスを開始し、日本市場での導入拡大を本格化する。
フィールドサービス業務支援に特化したクラウドサービスを展開する米サービスマックス(ServiceMax)は2015年10月6日、日本語版によるサービス提供を開始することを発表し、日本での普及拡大戦略について説明した。
サービスマックスは2007年創業のベンチャー企業だ。フィールド技術者向けのサービスに特化してきたことが特徴となる。日本での本格展開開始を発表したサービスマックスCEOのデービッド・ヤーノルド(David Yarnold)氏は「ICTによる業務支援がさまざまな領域で拡大する中で、フィールド技術者に向けたものはあまりなかった。そこでわれわれはフィールド技術者に特化したサービスを提供することを考えた。世界中にフィールド技術者は2000万人おり、企業向けICTにとっては最後のフロンティアであるといえる」と述べている。
この独自性が評価を受け、同社は急成長を遂げている。既にワールドワイドでの顧客社数は500社に到達。顧客にはGEやソニー、コカ・コーラ・エンタープライズなどの大企業が含まれているという。
フィールド技術者の業務支援クラウドサービス「サービスマックス」は、顧客や契約、設置機器管理から、作業指示、部品管理、スケジュール管理、履歴データの分析など、一連のフィールドサービス業務全般を支援するサービスだ。クラウド対応しているため、スマートフォンなどをはじめとするモバイルなどでの使用が可能。また、2015年5月にPTCとの提携を発表※)し、IoT(Internet of Things、モノのインターネット)関連の機能も充実させる方針を示しており、「予防保全」などの機能強化も進めている。
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管理者向けの支援に加え、モバイルにより現地での作業報告や見積もり情報共有などが可能となり、フィールドサービスの生産性向上や収益力向上に貢献するという。
ヤーノルド氏は「われわれのサービスを利用する最大のメリットは、より多くのフィールドサービスを利用できるということだ。フィールド技術者の最適配置や初回解決率の向上が実現できるため、無駄な移動や訪問をなくし、より多くの時間を必要なフィールドサービスに充てることができる」と述べている。
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