消費電力最低2μAの埋め込み型医療デバイス向け3軸加速度センサー:医療機器ニュース
STマイクロエレクトロニクスは、米国食品医薬品局(FDA)がクラスIIIに分類する、埋め込み型医療デバイスを含む医療アプリケーション向けに、超低消費電力の3軸加速度センサー「MIS2DH」を発表した。
STマイクロエレクトロニクスは2015年9月25日、米国食品医薬品局(FDA)がクラスIIIに分類する、埋め込み型医療デバイスを含む医療アプリケーション向けに、超低消費電力の3軸加速度センサー「MIS2DH」を発表した。アクティビティ・モニターや姿勢検知などの機能を、幅広い医療デバイスに実装可能になるという。
医療業界では近年、高血圧などのさまざまな慢性疾患の治療において、新しい埋め込み型医療デバイスの有用性が注目されている。こうした用途では、埋め込み型医療デバイスによる刺激を管理することで治療の効果や患者の生活状況を改善するため、患者の動き・姿勢を測定する加速度センサーが重要になるという。
今回開発されたMIS2DHは、3軸センサー素子と専用ICを1パッケージに集積。消費電力は最低2μA(低消費電力モード時)と低く、加速度検出範囲は±2g/±4g/±8g/±16gから選択できる。出力データ・レートは1Hz〜5KHz、動作モードは8bit/10bit/12bitとなっている。
また、FDAクラスIII認可の取得に必要となる、専用の製造・検査フロー、10年以上の製造記録の保管、メディカル・グレードに準拠した製品変更の管理と通知、各バッチへの適合証明書(CoC)発行、長期の製品供給保証などの付随事項をサポートしている。これにより、中小企業の医療機器開発で障害となっていた、カスタム設計のセンサーとFDA認可の取得に関連する高コストの課題に対応した。
サイズは2×2×1mm3と小型で、I2C/SPIのデジタル出力に対応。既に量産を開始している。
- 自動車の次世代技術展示会で“車載デバイス銀座”を歩く
自動車の次世代技術の専門展示会である「オートモーティブワールド2015」には、多くの半導体・電子部品メーカーが出展している。本稿では、“車載デバイス銀座”と言っていいほどにぎわいを見せた「国際カーエレクトロニクス技術展」の展示を中心にリポートする。
- 電子サイコロ「DICE+」の実現を支える、STマイクロの4つの製品技術
STマイクロエレクトロニクスは、Game Technologiesが開発した電子サイコロ「DICE+」に採用された、同社の製品技術に関する情報を公表した。
- 次期iPadはSTマイクロのジャイロセンサーを搭載か
アップルは、携帯電話機「iPhone 4」に初めて3軸ジャイロセンサーを搭載した。搭載したのはSTマイクロエレクトロニクスのジャイロセンサー「L3G4200D」である。これによって、加速度センサーやGPSを単独で使ったときよりも詳細な位置情報を取得できるという。UBM TechInsightsは、Micro PhotonicsのマイクロX線CTスキャナー「SkyScan 1173」を使用して、iPhone 4の3次元X線画像を撮影した。
- 先進運転支援システムの開発を支える半導体の役割
自動車の次世代技術の専門展示会である「オートモーティブワールド2014」には多数の半導体メーカーが出展した。本稿では、先進運転支援システム関連を中心に半導体メーカーの展示を紹介する。
- 独Erhardt+Leimerの生産ライン制御パネルにSTの32ビットマイコンが採用
STマイクロエレクトロニクスは、産業オートメーション機器メーカーである独Erhardt+Leimerのタッチスクリーン生産ライン制御パネル「RT4008」に、ARM Cortex-M3ベースの同社32ビットマイコン「STM32 F-2」が採用されたことを発表した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.