シャープは「CEATEC JAPAN 2015」において、液晶ディスプレイの形状を自由に設計できる「フリーフォームディスプレイ(FFD)」の新たな形状を4種類初公開した。中でも、FFDの端部に静電容量型のタッチユーザーインタフェースを組み込んだ「FFD+Edge UI(エッジUI)」はスマートルームミラーに最適だという。
シャープは、「CEATEC JAPAN 2015」(2015年10月7〜10日、幕張メッセ)において、液晶ディスプレイの形状を自由に設計できる「フリーフォームディスプレイ(FFD)」について、新たに4種類の形状を初公開した。
初公開したのは、中央部が凸型に湾曲した「Curved」、台形の「Type C」、円形のFFDとそれを囲むようにダイヤル型インタフェースを組み合わせた「Dial」、FFDの端部に静電容量型のタッチユーザーインタフェースを組み込んだ「FFD+Edge UI(エッジUI)」である。
これら4種類のFFDの中でも興味深かったのがFFD+エッジUIの展示である。液晶ディスプレイ端部の静電容量型タッチユーザーインタフェースを用いることで、運転中であっても操作がしやすいことが特徴になっている。「車載機器のユーザーインタフェースをタッチパネルなどにすると、操作時には液晶ディスプレイをしっかりと見る必要がある。エッジUIは、液晶ディスプレイの端部に触れることで操作ができるので、運転時の安全性を高められる」(同社の説明員)という。
また後方に向けて設置したに車載カメラをルームミラーに表示する、いわゆる「スマートルームミラー」への適用例も展示した。「スマートルームミラーは、通常のルームミラーとしての機能も求められるので、鏡面に指紋が残るタッチパネルをユーザーインタフェースには使うのは難しい。そういう観点で見ればエッジUIは、スマートルームミラーに最適だろう」(同説明員)としている。
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