アイシン精機は、「人とくるまのテクノロジー展2014 名古屋」において、車両後方の映像をドライバーに分かりやすく映し出す「リアスルーモニター」を展示した。同様の機能には、日産自動車の「スマート・ルームミラー」があるが、リアスルーモニターは後方視野角が100度と広いことを特徴としている。
アイシン精機は、「人とくるまのテクノロジー展2014 名古屋」(2014年12月11〜12日、ポートメッセなごや)において、車両後方の映像をドライバーに分かりやすく映し出す「リアスルーモニター」を展示した。
リアスルーモニターは、車室内に設置したカメラとバックモニター用のカメラの映像を合成し、車室内のピラーなどの障害物がないかのように車両後方を確認できる映像をモニターに映し出すシステムだ。この他、車室内のピラーや窓ガラスなどの輪郭線を透過表示し、他車両との位置関係を把握しやすくする機能も備えている。
展示ブースでは、リアスルーモニター機能を搭載したルームミラーを用いたデモンストレーションを行っていた。
このデモと同様の機能を持つルームミラーと言えば、日産自動車の「スマート・ルームミラー」がある(関連記事:日産の「スマート・ルームミラー」を体験、後方視野角が2倍以上に)。
アイシン精機の説明員によれば、「スマート・ルームミラーとの違いは後方視野角が100度と広いこと」だという。スマート・ルームミラーの後方視野角は50度であり、リアスルーモニター機能はその2倍となっている。
また、普及が進んでいるバックモニター用カメラを流用できることもメリットの1つになる。さらにアイシン精機では、バックモニター用カメラ単体で、リアスルーモニターと同様に車両後方を広い視野角で映し出し、車室内の輪郭線を透過表示できる製品の開発も進めている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.