鉄道車両製造大手がPLMにArasを採用:製造IT導入事例
Arasは、カナダ・ボンバルディアの鉄道制御ソリューション(RCS)部門が、エンタープライズPLMに「Aras Innovator スイート」を採用したと発表した。サプライチェーン全体の構成管理・変更管理、コンプライアンスの最適化を図るという。
Arasは2015年7月27日、カナダ・ボンバルディアの鉄道制御ソリューション(RCS)部門が、エンタープライズPLMに「Aras Innovator スイート」を採用したと発表した。
ボンバルディアは、航空機・鉄道車両製造の大手。トロント証券取引所に上場しており(BBD)、ダウ・ジョーンズ・サスティナビリティ・ワールド・インデックスとダウ・ジョーンズ・サスティナビリティ北米インデックスに選ばれている。2014年度の売り上げは201億ドルだった。
今回、ボンバルディアのRCS部門では、Aras認定ゴールドパートナーであるMinervaと協働し、各製造拠点にまたがるデータの統合と関連するプロセスの効率化を目的として、Aras Innovatorの導入を決定。今後、Arasを活用し、サプライチェーン全体の構成管理・変更管理およびコンプライアンスを最適化していくという。
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