電子機器組み立ての品質規格「IPC」、最新ドキュメントを日本語化:実装ニュース
ジャパンユニックスは、電子機器製造業における国際的な品質標準規格である「IPC-A-610 電子組立品許容基準」の最新バージョンの日本語版を発売した。
ジャパンユニックスは2015年8月4日、電子機器製造業における国際的な品質標準規格である「IPC-A-610 電子組立品の許容基準」の最新バージョンF(日本語翻訳版)の販売を開始した。2010年発刊のバージョンEから約5年ぶりの更新となり、昨今の技術革新や市場変化を反映した内容に変更されたという。税込み価格は4万2800円。
IPC-A-610 電子組立品の許容基準は、基板や電子組立品の特性を図解入りで示すドキュメントだ。最終製品の合否判定基準として高い国際評価を得ており、現場の工程管理者が適切な処置を判断するためのさまざまな状態を示している。海外販売時にIPC-A-610を品質評価基準として求められる場面も増加しているという。
IPCは、電子機器業界、プリント基板設計・製造業者、電子機器製造企業の発展と安定に貢献してきた製造業のための非営利団体。ジャパンユニックスはIPCと2015年2月に総合代理店契約を締結し、主要規格文書の日本語版発行や販売を進めている。
「IPC-A-610 電子組立部品の許容基準」最新バージョンF(日本語翻訳版)の表紙(左)と内容例(右)(出典:ジャパンユニックス)(クリックで拡大)
- 信頼性に悪影響を及ぼすはんだのボイド、どうすれば低減できるのか
あたり前のように使われている鉛フリーはんだだが、まだ課題は多い。その鉛フリーはんだをテーマとする「第44回インターネプコン ジャパン」の専門技術セミナーに3人の専門家が登壇。本連載では、その講演内容をリポートする。第1回は、千住金属工業の日渡逸人による「材料、装置面からのボイド低減について」だ。
- はんだ付けの前後工程の高速実装が可能なフラッシュレーザーシステムなどを出展
ジャパンユニックスは、エレクトロニクス製造・実装技術展「インターネプコン ジャパン」において、はんだ付けの前後工程の総合高速実装を可能にしたフラッシュレーザーはんだ付けシステムやンプル&高性能なロボット化ユニットで簡単にはんだ付けロボット化を可能にする新型汎用はんだ付けキットなどを出展した。
- レーザーはんだ付けロボットが2倍速に、リフロー装置の置き換えも可能
ジャパンユニックスは、はんだ付け速度を従来の2倍に高速化したレーザーはんだ付けロボット「UNIX-FSシリーズ」や、レーザー照射径を可変にすることで作業効率を高められる「マルチφレーザー」などを「ネプコンジャパン2014」で公開した。生産性を高められるこれらの新製品により、リフロー装置の置き換えを狙う。
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