安川電機は、ACサーボドライブ「Σ-7シリーズ」に、用途最適機能を内蔵した「FT19仕様」を追加した。高い位置精度や指令追従性が必要な用途に対応できる、軌跡描線用途機能を付加した。
安川電機は2015年6月8日、ACサーボドライブ「Σ-7シリーズ」に、用途最適機能を内蔵した「FT19仕様」を追加したと発表した。販売は同月22日からで、今後も各用途に応じた製品を順次発売するという。
FT19仕様は、偏差レス制御に対応したオプション製品で、高い位置精度や指令追従性が必要な用途に対応する軌跡描線用途機能を追加した。通常の位置制御では、モーターの動作遅れに応じた位置偏差が発生するが、偏差レス制御では、一定速度の動作中は位置指令に対してほぼ遅れなく動作するという。
また偏差レス制御は、従来製品との機能互換である「偏差レス制御1」と新アルゴリズムを採用した「偏差レス制御2」から選択が可能。偏差レス制御2では、従来製品に比べて最大偏差量を低減し、調整時間を短縮できる。
主な用途は、レーザー加工機やディスペンサなどの特に高い位置精度が求められる装置全般や、高い指令追従性が求められる振動試験装置などで、価格はオープン。
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