NTNは、針の先端に付着させた数plの微細な液滴を、1回あたり0.1秒で塗布する「卓上型高速微細塗布装置」を発表した。針駆動構造の改良により、1回の塗布時間を従来の約2.4秒から0.1秒に短縮した。
NTNは2015年5月12日、針の先端に付着させた数pl(ピコリットル)の微細な液滴を、1回当たり0.1秒で塗布する「卓上型高速微細塗布装置」を発表した。
同社では、極微量な液滴を1µmの位置精度で、直径1/10〜1/100mmの点状に塗布する卓上型微細塗布装置を2010年から販売している。今回発表した装置は、針駆動構造を改良し、約2.4秒だった液滴の塗布時間を0.1秒まで短縮した。これにより、大量の塗布が必要とされる量産ラインに適用できる。
また、PC画面上のマウス操作により、微細塗布条件の設定や調整ができる。塗布液容器と塗布針を複数搭載することで、用途に応じて液体やペーストを切り替えながら、連続で塗布することも可能だ。
設置サイズは、ノートPCと同程度の300mm四方で、AC100V電源につなぐだけで動作するため、既存の製造ラインに導入しやすい仕様となっている。
主な用途は、電子部品の実装・パッケージングにおける接着剤や導電性ペーストの塗布、バイオ・新薬開発における試薬の微少量スポッティング、マイクロマシン・ロボットの組み立てにおける接着剤の塗布など。
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