ニデックは、網膜の黄斑部とその周辺の視感度を測定し、同一部位のカラー眼底画像との合成によって視感度をマップ表示する、マイクロペリメータを発売した。同社の従来機に比べ、最大刺激輝度と視感度の測定範囲が拡大し、検査性能が向上した。
ニデックは2015年4月16日、網膜の黄斑部とその周辺の視感度を測定するマイクロペリメータ「MP-3」を発売した。
視細胞は、日常の明るい場所でものをはっきり見る機能を持つ。網膜の中心にある黄斑部に多く存在し、黄斑疾患は視機能に大きく影響するという。
MP-3は、網膜にある視細胞と神経細胞が光を感じる感度を計測する局所視感度検査装置。黄斑部とその周辺の視感度を測定し、同一部位のカラー眼底画像との合成により、視感度をマップ表示する。同社の従来機に比べ、最大刺激輝度と視感度の測定範囲が拡大し、検査性能が向上した。これにより、疾患の早期発見や疾患治療前後の経過観察に対し、より有効になったという。
また、眼球の動きを追従して位置を補正する、フルオートアライメント機能も搭載した。検査者の操作習熟度の差が結果に影響しにくくなるため、検査精度の向上につながる。
希望小売価格は850万円で、国内外で400台の販売を目指す。同社では、眼科医による視機能の評価に加え、黄斑疾患やその他眼疾患の検査・治療効果といった測定観測、研究用途にも対応するとしている。
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