ニデック、光干渉断層計と無散瞳眼底カメラの複合機を発売医療機器ニュース

ニデックが発売した「Retina Scan Duo」は、網膜の断層像を撮影する光干渉断層計と眼底を撮影する無散瞳眼底カメラを一体化した複合機。網膜の断層像とカラー眼底画像を1台で取得し、そのデータを1枚のレポートで出力できる。

» 2014年12月18日 07時00分 公開
[MONOist]

 ニデックは2014年12月3日、網膜の断層像を撮影する光干渉断層計と眼底を撮影する無散瞳眼底カメラを一体化した複合機「Retina Scan Duo(レチナスキャンデュオ)」を発売したと発表した。

 Retina Scan Duoは、従来は別々の装置が必要とされていた網膜の断層像とカラー眼底画像を1台で取得し、そのデータを1枚のレポートで出力できる。これにより、網膜の断層と眼底表面の観察カ所の照合が可能で、緑内障・糖尿病性網膜症などの眼の疾患に必要な眼底診断を総合的にサポートできる。

 また、光干渉断層計には、被検眼の状態によってOCT感度の切り替えができる「スーパーファインモード」を採用し、ノイズの少ない高精度な網膜断層像を取得できる。イメージセンサは、複合機としては業界トップレベルという1200万画素で、高画質のカラー眼底画像を可能にした。

 さらに、オプションで「長眼軸長正常眼データベース」も搭載できる。国内外の非疾病眼の長眼軸長の網膜を3次元測定し、黄斑疾患・緑内障の診断に必要な網膜厚・神経節細胞複合体厚などの眼の情報を集積してデータベース化したもので、患者の状態に合わせた比較分類ができる。

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