アールエスコンポーネンツは、ARMプロセッサ搭載の小型コンピュータ「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)」の「Model A」と専用カメラモジュールを組み合わせたセット、および同セットにOSがインストールされたSDカードを組み合わせたセットの2種類の販売を開始した。
工業用電子部品の通信販売会社であるアールエスコンポーネンツは2013年10月11日、ARMプロセッサ(700MHz:ARM11ファミリ)搭載の小型コンピュータ「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)」の「Model A」と専用カメラモジュール「Raspberry Pi HD Video Camera module」を組み合わせたセット、および同セットにRaspberry Pi用の最新OSがインストールされたSDカード(4Gバイト)を組み合わせたセットの2種類の販売を開始した。OS入りSDカードなしのセットが4240円(税別)、SDカードありのセットが4960円(税別)。
Raspberry Piは、コンピュータの開発スキルの発展を促進するために設立された財団「Raspberry Pi Foundation」が、次世代のエンジニアやプログラマのために開発したLinuxベースで動作する英国生まれの“名刺サイズPC”である(関連記事:子どもたちがいつでも・気軽に触れられるコンピュータを――「Raspberry Pi」に詰まった創業者の思い)。
Model Aは、上位機種の「Model B」の機能をシンプル化することで、低価格を実現し、システムインテグレーターや教育機関での利用機会の増加を狙ったモデルである。256MバイトRAM、USBポート×1、LANポートなしで、単体価格は2400円(税別)。専用カメラモジュールは、サイズが20×25×10mm、重さが2gと小型・軽量でありながら、オムニビジョン・テクノロジーズ製の裏面照射型CMOSイメージセンサー「OV5647」を搭載。フラットリボンケーブルで、Raspberry Pi上の15ピン CSI(Camera Serial Interface)コネクタに接続でき、Raspberry Pi側からの指示でカメラとして起動できる。5Mピクセルの静止画の撮影およびフルHD 1080p/30fpsでの動画撮影が可能。専用カメラモジュールの単体価格は2400円(税別)である(関連記事:名刺サイズPC「Raspberry Pi」に待望の専用カメラモジュール登場!)。なお、Raspberry Pi上で動作するLinux OSが入った4GバイトのSDカードの単体価格は1600円(税別)。
OSあり・セット | OSなし・セット | |
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Raspberry Pi(Model A) | 2400円 | 2400円 |
Raspberry Piカメラモジュール | 2400円 | 2400円 |
OS入りSDカード | 1600円 | − |
合計 | 通常:6400円⇒セット価格:4960円 | 通常:4800⇒セット価格:4240円 |
表1 価格(税別)について |
注文は、アールエスコンポーネンツのオンラインサイト「RSオンライン」で受け付けている。同社によると「本日(2013年10月11日)の注文で、1週間程度、おそらく10月18日にはお手元に届くでしょう。10月17日もしくは18日以降は、日本でも在庫を一定数確保するよう手配している。そうなれば最短で翌日のお届けも可能になるだろう」とのこと。
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