オリンパスは、簡単な操作で高精度な観察・測定からレポート作成までを一貫してできる、工業用顕微鏡「デジタルマイクロスコープ DSXシリーズ」の3機種を発売した。従来の機能を進化させ、基本性能をさらに向上させた。
オリンパスは2015年3月2日、簡単な操作で高精度な観察・測定からレポート作成までを一貫してできる、工業用顕微鏡「デジタルマイクロスコープ DSXシリーズ」の3機種を発売した。ラインアップは、正立タイプの「DSX 510」、倒立モデルの「DSX510i」、フリーアングルマクロモデルの「DSX110」で、同日から世界で順次発売する。
今回発売された3機種は、同社が2012年に発売したDSXシリーズをモデルチェンジしたもの。従来の機能を進化させ、基本性能である高い操作性と信頼性が向上したことで、より効率的で正確な観察・測定に対応するという。
事前に枚数や範囲を指定した複数枚の撮影画像を自動合成し、大きな画像(広視野)で観察画像を記録する「自動貼り合わせ機能」では、より滑らかで高精細な画像を残せるようにした。貼り合わせ枚数は、従来の10倍となる最大1000枚で、より大きな画像を作ることが可能だ。
さらに、サンプルの形状に合わせ、Z方向(高さ)のピント位置をずらしながら撮影した複数枚の画像を自動合成する「拡張焦点機能」と「3D撮影機能」は、アルゴリズムを改善したことで、撮影スピードが向上している。
また同社では、測定精度の保証として、測定値の「正確さ」と複数回の測定でもバラつきの少ない「繰り返し性」という2つの指標(ダブル保証)を持つ。DSX510では、従来の平面方向(X・Y)の保証に加え、新たに高さ方向(Z)の「繰り返し性」を保証。他に、3機種とも新たに「粗さ測定機能」を搭載し、加工した部品表面の光沢の程度など、対象物表面の粗さを簡単に検査することが可能だ。
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